2006年09月29日(金)
エスクァイア日本版「LAST(vol.8)」11月号臨時増刊(男の靴雑誌)に登場しました。 [LAST掲載記事]
紳士の着こなしに欠かすことの出来ない「靴」と「服地」との関係をご覧下さい。
Fabric & Shoes
達人たちが選ぶ、ファブリックと靴。
靴とスーツの着こなしを考えるなら、生地、ファブリックへの視点は欠かせない。そこで紳士の着こなしを熟知した6名の達人たちに、今気になる素材と靴のマリアージュを聞いた。
Akamine's choice 1
「ジョシュアフランスのオイスター、グレーバーズアイ」×「英国調の黒のフルブローグ・オックスフォード」
ジェントルマンズドレスアップといいましょうか、今季の全体の気分としてモノトーンを軸足にして、英国素材に注目しています。このジョシュアフランスのオイスターというシリーズは、世界の錚々たるテーラーでジェントルマン御用達の重要なバンチです。通常300g/m前後が多いですが、このバースアイは400g/mと重く、シワになりにくい反面、クリースが取りにくい。鳥の目のような柄は、紳士用スーツ生地に多用されます。服を持つと重く感じますが、着ると軽い本物です。リアルなものをきっちり捉えるのが、時代の要請でしょう。
ウェイトが重いので、それに見合うものとして靴はフルブローグ・オックスフォードがいいでしょう。色は生地のトーンに合わせ黒。私は長年、フローシャイムのインペリアムを愛用してますが、英国調のものもいい。イメージはウィンストン・チャーチル。英国を代表する紳士の身嗜みには見習うところが多く、ダブルブレストに黒のフルブローグは象徴的着こなしです(談)。
【GEORGE CLEVERLEY】
伝説の靴職人、ジョージ・クレバリーの遺志を継ぎジョージ・グラスゴウらにより復活。無骨なフルブローグも、細身でエレガントなトゥシェイプに仕上げてしまうのは、ここならではの力量だろう。¥73,500(ジョージ クレバリー/ビームス ジャパン5F tel.03-5368-73005)
Akamine's choice 2
「ドーメルのスポーテックスヴィンテージ、白黒グレン&ブルーオーバープレイド」×「英国調のパンチドキャップトゥ・オックスフォード」
今年から来年にかけてはモノトーンです。このウィンザー公が着用したことから名付けられた、白黒グレナカートのプリンス・オブ・ウェールズ・チェックは、男のエレガンスの象徴です。ドーメルのスポーテックスヴィンテージは、1922年に初めてのスポーツクローズ用として作られたもので、それを復刻。380g/mあり重厚感があります。是非2Bシングルブレストで着て戴きたい。靴は黒のセミブローグ。
映画「第三の男」でオーソン・ウェルズがしていたスタイルが、今も頭から離れないくらい格好良かった。日本人は甲広ですから、なるべくレースを絞り込んで先を長く見せ、シャープに履き込んで欲しい。ロングノーズのものではなく、ベーシックな靴でそうするのです。そしてパンツ裾はダブルで、幅は5.5cm、丈はワンクッション入るか入らない程度が粋。今はなきワイルドスミスのパンチドキャップトゥ・オックスフォードを愛用していますが、細身のフォルムで繊細な仕上げの英国調のものが生地に合います(談)。
【JOHN LOBB】
切り返しはギザとパンチ入りで、カーフの光沢が美しい。ラスト7000のスマートなフォルムが持つ、絶妙なバランスに魅了される。150年近い長い歴史の中で培われた、男の英国靴のエレガンスが凝縮されている。¥199,500(ジョン ロブ/ジョン ロブ ジャパン tel.03-6267-6010)
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2006年09月24日(日)
OCEANS 11月号 連載#8 [OCEANS掲載記事]
King of Elegance
マエストロ赤峰の
「粋がわかれば、すべてがわかる」
マエストロ赤峰さんのアルスターコートのこなし方
フィレンツェのリベラーノ&リベラーノで10年ほど前に仕立てたアルスターコートは、スコットランド・コロンビー社製のカシミアを使用。ツイードジャケット、ラウンドカラーのシャツ、ブラウンウールのタイ、グレーフレンネルのパンツ、ブラウンスウェードのシューズを合わせ、粋なこなしを実践している。
アルスターコートの「粋」
秋冬の粋を語るには、コートを取り上げないわけにはいかないだろう。まずモデルではトレンチコートや(注1)バルカラーコート、そして(注2)ダッフルコート、Pコートについて。私はこれらの普遍的なモデルを好む。ただしかし、もともと、ミリタリーや作業着として生まれ、後にファッションに転じたコートであるために、いささかドレスマインドに欠ける。もちろん、それが持ち味なのだから、粋にこなせるかどうかはTPO次第となる。(注3)チェスターフィールドコートもいい。これは昼夜兼用の正装用コートであるから、ドレスアップしたフォーマルシーンにふさわしい。私が好むコートのひとつである。けれども、日常のシーンで着るにはドレッシーすぎて、応用度に欠けるところがある。
少々、前口上が長くなったが、こうしてコートを俯瞰し、もしも1着だけコートを選ぶとするならば、私の場合、アルスターコートに辿り着く。この名はあまり聞き慣れないかもしれないが、いわゆるオーバーコートの典型。ラペル幅が広く、ハイウエストで丈は膝下程度、腰ベルトもしくは背バンド付きで、ダブルブレストの6つもしくは8つボタン、そして折り返しのある袖口が特徴に挙げられる。セミフォーマルのポジショニングであり、“ドレス・スポルティーボ”といった感覚でこなすのが好きである。ドレスに振っても、スポーティに振っても、立ち姿が実にエレガント。つまり、魅力は着こなしの幅が広いことだ。カラーは(注4)キャメルがいい。ネイビーやグレーよりも上品にこなせて、アルスターコートの持ち味が引き出される。素材はヘビーウェイトのウールが一般的ではあるが、(注5)カシミアであれば、より品のよさが際立つ。
アルスターコートは、日本でも昭和初期に紳士が好んで着ていた。外套(がいとう)という呼び方がしっくりとくる。私は西洋の服飾を何でも賞賛し、彼らの真似をしようとは思わない。ただし、歴史的背景は大切にしたいと思っている。服飾の歴史が浅い我々日本人は、基本を知って、それから応用するべきだと思っている。あの(注6)白洲次郎が、サヴィルロウで仕立てたスーツを着ても、日本人のマインドを表していたように。アルスターコートの粋なこなし方も、然りだ。
(注1) 「バルカラーコート」
着脱が楽な、ラグランスリープ(襟ぐりから袖下にかけて斜めの切り替え線の入った袖)が特徴。日本では、ステンカラーコートとも呼ばれている。
(注2) 「ダッフルコート」
別名、モンゴメリーコート。モンゴメリーという英国軍人の名に由来。イタリアでもモンゴメリーといえば、ダッフルのことを指す。
(注3) 「チェスターフィールドコート」
本来は黒か濃紺で、上襟のベルベットが特徴だが、最近では襟付きの比翼仕立てのコート全般の呼称として使用されている。
(注4) 「キャメル」
ここでは色のこと。キャメルヘアと言えばラクダ毛のこと。とても上等でキャメルヘアのコートはエレガントの極みとされる。
(注5) 「カシミア」
赤峰氏のアルスターコートは、キャメルカラーのカシミア製。162ページからのデニムにカシミアを合わせる特集もご参考に。
(注5) 「白洲次郎」
ご存知、日本における粋を極めようとした第一人者。英国のスーツの聖地、サヴィルロウでスーツを仕立てていたことは、つとに有名な逸話である。
コートの羽織り方にも粋な作法があるんです
右上■その1.コートのポケットではなく、ボタンを留めずにパンツのポケットに直接手を入れる。
左上■その2.袖を通さずに、肩掛けにする。
右下■その3.片方の肩だけに引っ掛けるetc.
あくまで、さりげなく。これらに共通するのは、「自然な立ち居振る舞いに見える」ことで、これ見よがしなのはいけない。胸ポケットにチーフを挿すのは○でも、グローブを入れるのは×、との弁も頂戴いたしました。
赤峰氏所有の「MAN'S FASHION」誌から。
イラストのアルスターコートは、アルスターのデザインが生まれた当時にほぼ忠実。そして、それがほぼ変わらず、今に受け継がれていることがわかります。
このスクラップブックは、赤峰氏が高校生の頃にアイテム別にさまざまな粋な着こなしを切り抜いて集めていたもの(驚き!!)。その中から、アルスターコートを着ているクラーク・ゲーブルを発見。まさに粋な立ち居振る舞い。
アルスターコートは、別名でブリティッシュ・ウォーマー、またはポロ・コートとも呼ばれます。
そして、こちらは1970年、ブリオーニ的、つまり、イタリア的に解釈されたもの。
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今月の赤峰ワードローブ [OCEANS掲載記事]
ヴィンテージのC.P.O.アウターシャツ
蔵出しアイテムとして紹介するのは、'60年代のアメリカ軍のC.P.O.(Chief Petty Officerの略で「下士官」の意)と呼ばれるスポーティなシャツジャケット。4年ほど前にパリのヴィンテージショップで見つけて購入。そのコンディションのよさに驚いたそう。圧縮ウールの質感や赤の発色が今のモノにはないクオリティ、とは赤峰氏の弁。流行を追いかけず、服の生まれた背景を大切にしている氏の審美眼にかなった一品。
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2006年09月22日(金)
繊研新聞に掲載されました [繊研新聞掲載記事]
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2006年09月06日(水)
MEN'S EX 10月号 菊池武夫と赤峰幸生の Be Buffalo Forever! vol.5 [MEN'S EX 掲載記事]
菊池武夫さんと赤峰幸生さん。
ファッション界の2人の巨匠が毎回テーマをひとつ決め、それに基づいてファッションを披露し語り合う、夢の対談連載。
「今月のテーマ」
レザーのブルゾンを自分流に着る
今回のテーマはレザーのブルゾン。お二人ともご自身のブランドの1着を纏ってご登場いただきました。撮影の舞台は、白金台にあるシニョール赤峰のオフィス「インコントロ」。そこにある膨大な資料に目を通しながら、話は大いに盛り上がりました。
■(写真右)赤峰幸生氏
・リヴェラーノ&リヴェラーノのバスケット織りシャツ
・元町ボビーの'50年代後半製バスケット織りウールタイ
・'60年代のアルパカ製Vネックニット
・8年前に手掛けたY.アカミネのスエードブルゾン
・リヴェラーノ&リヴェラーノのグレイフランネルパンツ
・ジョージ クレバリーの外羽根スエードのセミブローグ
■(写真左)菊池武夫氏
・クールのホンブルグハット
・ルイ・ヴィトンのシルクストール
・40カラッツ&525のハラコジャケット
・タケオ キクチのウールパンツ
・グリップファーストの英国製ブーツ
今回の撮影の舞台となったのは、赤峰さんのオフィス「インコントロ」。
さすがというか、ここは図書館さながらの資料の山。写真集とか昔の貴重な洋書に目を通しながら、「これはカッコいい」、「ああ、懐かしい」といった感じでいつものごとく脱線していきました(笑)。
■着こなしのベースはアメリカでなくてヨーロッパ
ME 今回のテーマはレザーです。なんとなくのイメージで、菊池さんは黒の表革で、赤峰さんは茶のスエードかなって想像しいてたのですが・・・・・・。
赤峰 スエードのブルゾンは、Y.アカミネのコレクションを始めた12年前からブランドの顔としてやっていますからね。昔から1年を通して着ているアイテムで、(注1)ジャン・コクトーが好んで着ていたように、中にドレスシャツを合わせてサラリと羽織るのが、僕の定番の着こなしです。レザーに限っていえば、イタリアのイメージはあまりなくて、思い浮かぶのはフレンチのシックな着こなしなんです。例えば、「太陽がいっぱい」で(注2)モーリス・ロネが素肌に着ていたレザーがカッコいいなって。夏にレザーを着るってことが、当時凄く新鮮に思えたんです。菊池さんがレザーと聞いて最初に思い浮かぶのは何ですか?
菊池 僕の場合、ライダースジャケットですね。バイクに乗っているわけではないんですけど、あのカタチが昔から大好きで、コレクションをやると、いつも発表していたんです。黒の表革の厚いやつ。脱いでもカタチが崩れないようなガチっとしているタイプのね。本当はそっちを着ようかなと思ったんですけど、サイズが小さくなってしまってちょうどいいのがなくて(笑)。
赤峰 ライダースってどっちかっていうと不良系のイメージですよね。当然みんなバイクが好きでしょうから、イギリスだったらトライアンフで、イタリアだったらモトグッチだったりドゥカティになるわけですけど、確かに彼らのスタイルって、もの凄くカッコいいですよね。
菊池 個人的にはブリティッシュの雰囲気が好きなんです。細身の人が猫背で着ているってイメージがある(笑)。とかいいつつも、実はレザーはそんなに着ないんです。ライダースは好きで作ってはいるんだけど、自分ではそんなに着ませんし。
赤峰 それは意外ですね。
菊池 ただ、最近変わった素材を見るとついつい欲しくなってしまうんです。不思議なテクスチャーの感覚に惹かれてしまうっていうか、素材を先に好きになって、デザインは後から考えることが多々あります。最近では、40カラッツ&525でトナカイのスエードを使ってテーラードのジャケットを作ったんですけど、それは気に入って結構着ていました。
赤峰 今日着てらっしゃるのはハラコですよね。それもまた、独特の雰囲気がありますよね。
菊池 インパクトあるでしょう。40カラッツ&525の(注3)秋冬の新作で、今季レザーは2つ手掛けていて、これはそのうちの1つです。今は歳とったからいいんですけど、こういうイカれた感じのを自分で着るようになったのって最近になってからなんです。これは素材が気に入ってるんですけど、モード系になりすぎてしまうと落ち着かないっていうか。着るとなると別の話だったんですよね。やっぱり自分で着るのは、しなやかなほうが好きでして(笑)。
赤峰さんが着用しているのは、ダンヒルの'40年代製レザーコート。
菊池さんが手にしているのは、ハーレーのレザーのショートパンツ。
お互いの品を見ながら盛り上がっていました。
■着てカラダに馴染んでこそ自分のものになっていく
赤峰 菊池さん、これ見てください。ダンヒルの昔のレーシングカー用のレザーコートです。
菊池 ダンヒルですか、今は(注4)ニック・アシュレイが手掛けていますよね。それにしてもこの服は凄いなぁ。いつ頃のやつですか?
赤峰 1940年代くらいのものです。当時の紳士はこれを着てゴーグルをして、レースに出てたりしていたわけです。風に負けないヘビーな革を使っていて、肩の狭さといいウエストの絞りの感じといい、この時代の洋服って感じです。袖が前に振ってあるから腕を前に出しているとラクなんですけどね。こういうマインドのコート、個人的には大好きです。
菊池 ヴィンテージの使い込んだ味がいいですね。
赤峰 革製品って着込まないと、自分に馴染んでこないですよね。馴染んでるのがカッコよくて、新しいうちはしっくりこないんです。ずっと着ていると、これは着ている本人だけの感覚なんですけど、このへんで自分の感じになってきたなっていうのが感覚的に分かるんですよね。
菊池 本当、そのとおりです。革に関しては、日常的に着ているものでないと落ち着きません。今日僕が着ているのは秋冬の新作ですから、自分の中ではまだ正直違和感があります。そう考えると、赤峰さんのは着込んであるし、板についていますね。
赤峰 このへんのバリエーションは作り尽くしましたから(笑)。1年中しまわずに、夏でも半袖の上にも着ています。クルマの中に置きっぱなしにして着られるし、レザージャケットということで、ある程度オフィシャルなところでも通せてしまう利便性もありますし、もうずっと愛用しています。
菊池 僕は逆に冬しか着ないんです。赤峰さんが着てらっしゃるようなのは持っていなくて、覚えているところでは黒の表革のテーラードジャケットを、'80年代になりますけどずっと着ていました。あと愛用していたのは、今日持ってきたんですけど、ハーレー・ダヴィッドソンの革のショートパンツです。
赤峰 ほーっ、これは珍しいですね。夏ものですか?
菊池 だと思いますよ。夏にハーレー乗るときに穿くんでしょうね。危ないですけどね(笑)。一時期凄く気に入っていて、冬にヘビーローテーションで穿いていました。
赤峰 そのへんのひねった着こなしは菊池さんらしいですね。僕も、革ものに綿素材っていう正攻法すぎる合わせはあまり好きではないですね。上がレザーのときはウールパンツとかのほうが気分です。
菊池 いいたいこと、よく分かります。アメリカの(注5)ボンバーとか着てチノパンとか穿いている人、いるじゃないですか。色は合ってるんだけど、いくらなんでもあれはないですよね。
赤峰 絵に描いたようにはまりすぎていて、はずしの美学がないんです。
菊池 そういうことです。あと、話は変わりますけど、僕は革ものに関してはクリーニングしないって決めているんです。どんなに周囲にクリーニングに出せっていわれても、それだけは昔から絶対にしないんです(笑)。
赤峰 僕も革に関しては絶対ケアしません。ケアしないのがケアっていうのかな(笑)。さすがに度が過ぎてはいけませんけど、革の場合、適度なヨゴレもアジになるんですよね。
菊池 まさにそのとおりです。そのほうが自分らしく着こなせますしね。ヨゴレというか、レザーの場合、クタッとした風合いを自分のものとして楽しむべきものなんですよね。
(注1) 「ジャン・コクトー」
1889年〜1963年。詩、小説、映画、デッサンなど、さまざまなジャンルで活躍したフランスの前衛芸術家。シャツ&タイにレザーブルゾンの着こなしが、彼の定番。
(注2) 「モーリス・ロネ」
1927年〜1983年。仏生まれの映画俳優。'60年には「太陽がいっぱい」でアラン・ドロンと共演。金持ちの放蕩息子を演じつつ、華麗なレザーの着こなしを披露。
(注3) 「秋冬の新作」
菊池さんが着用している40カラッツ&525のラグジュアリーなハラコジャケットは、9月中旬からの展開予定。63万円(40カラッツ&525 電話03-3408-8562)
(注4) 「ニック・アシュレイ」
ダンヒルのカジュアル部門のクリエイティブ・ディレクター。かなりのバイク好きとしても有名で、ダンヒルのモートリティーズ・コレクションにしっかり反映しています。
(注5) 「ボンバー」
ボマー・ジャケットのこと。第2次世界大戦時などにアメリカ空軍が着ていた表革のフライトジャケットで、ボアのついた襟が特徴。有名なところでは、G-1など。
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赤峰さん的レザーの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]
レザーブルゾンでもタイドアップ
赤峰さんにとって、スエードのレザーブルゾンはテーラードジャケットのようなもの。だから、ラフに着るのではなく、あくまでタイドアップして着るのが定番スタイルです。
クタッとした感じで着こなします
タバコスエードのブルゾンは、着込んでいってクタッとした感じが生まれてこそ、エレガントさを発揮します。ちなみに赤峰さんが着ているのは「ルネ・クレマン」モデルです。
ドレスのマインドでコーディネート
「ドレスのマインドで着こなすのがカッコいい」と話す赤峰さんは、グレイフランネルのパンツにスエードの外羽根セミグローブを合わせてエレガントに演出しています。
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菊池さん的レザーの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]
ルイ・ヴィトンのストールです
前号でも紹介したルイ・ヴィトンのシルクシフォンのスカーフ。これはその色違い版。実は菊池先生、これを色違いで4枚持っているんです。着こなしの程よいアクセントに。
フロントは留めて着るのが菊池さん流
フロントを留めて上をタイトに見せると、これまた印象がガラリと変わります。この場合、菊池さんのお気に入りのルイ・ヴィトンのシルクストールが一段と素晴らしいアクセントに。
ウールパンツ&お気に入りのブーツ
赤峰さん同様、菊池さんもウールパンツをセレクトしています。で、足元にはボリュームある英国製ブーツを選択。ブルゾンのインパクトに靴の個性も決して負けていません。
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2006年08月24日(木)
OCEANS 10月号 連載#7 [OCEANS掲載記事]
King of Elegance
マエストロ赤峰の
「粋がわかれば、すべてがわかる」
ハンティングジャケットをタイドアップで粋にこなす
ジャケットはハリスツイードのエクスクルーシブ生地を使用したY.アカミネの2006年秋冬コレクション。マチ幅のあるフラップ付きのアウトポケットが特徴。白シャツに合わせたチェックタイは、ロンドンのボンドストリートにかつてあったツイードの生地屋「W.Bill」のもの。スコットランド製で、柄の名称はズバリ「GUNN」。ハンティングジャケットに似合う、名パートナー。パンツは重厚感のジャケットに合わせて、ウェイトが重いグレーフランネルを。シューズは17年前くらいに購入した「チャーチ」で、編み上げのブラウンストレートチップブーツ。今年の秋冬の赤峰氏流、ハンティングスタイルだ。
ハンティングスタイルの「粋」
カジュアルウェアという言葉が好きではない。アメリカから影響を受けたこの言葉が広範囲で使われるようになり、「カジュアルウェア=略式・簡略=自由でなんでも許される」と解釈されている。そんな、服の作法を知らない、知ろうともしない人がいるから、好まないのだ。私は日本人が欧米のマネをすることを勧めるつもりはまるでない。しかし、洋服が生まれた背景に敬意を持ち、当たり前のことは当たり前に取り入れるのが筋だと思っている。例えば、イギリスやフランス、イタリアの人々は休日の服装をカジュアルなどとは定義しない。スポーツスタイルとして捉えている。テニス、ヨット、ゴルフ、ポロ、スキー、ドライビングなどのクラススポーツのための服装。従って、それぞれのクラススポーツのためのスタイルには、その場にふさわしい作法、つまりT.P.O.が求められる。スポーティであっても、あくまでその世界での正装なのである。
さて、そうした事柄を踏まえて、秋冬のクラススポーツスタイルとして粋だと思うのはハンティングだ。スポーツも季節が大事で、春(注1)夏はマリン、秋冬はハンティングとなる。イタリアでは狩りを(注2)カッチャというが、ハンティングは秋冬のクラススポーツの代表。フランスの「(注3)アダム」でも、秋冬号は必ずハンティングスタイルを掲載する。実際に狩りをすることではなく、あくまでもファッションとしてだが、メンズクロージングは服の生まれた背景、その名残をデザインとして取り入れ、あくまでも本流の香りを漂わせるのが粋だ。例えば、ボタンダウンシャツはポロ競技において、襟が邪魔にならないようボタンを留めたのが始まりであり、ポロシャツは言うまでもなくテニスが発祥。クラススポーツスタイルとは、別の言い回しをするならルーツファッションともなるだろう。そして、歴史上でそうした装いが最もうまかったのは、かの(注4)ウィンザー公。その影響は今でも多大だ。私はこの秋冬、ハンティングの名残であるディティールをデザインとして取り入れた、(注5)ハリスツイードのハンティングジャケットを着る。それは流行うんぬんではなく、いつもの流儀であり、これからも変わることのない私流の着こなしだ。。
(注1) 「夏はマリン」
小誌9月号でも特集。夏はクラススポーツのひとつであるヨットが、粋な着こなしのための要素に。
(注2) 「カッチャ」
イタリア語で「狩り」の意味。「カッチャトーレ」となると「狩人」。イタリアでも英国調の着こなしが正統として好まれ、ハンティングがカッチャスタイルとして定着している。
(注3) 「アダム」
1930〜70年代にかけて粋な男性のバイブルとして支持されていたフランスの雑誌。イラストをとおして解説されていた。
(注4) 「ウィンザー公」
英国王室の中だけでなく、広く史上無二のウェルドレッサーとして語り継がれる、エドワード8世。
(注5) 「ハリスツイード」
ツイード素材で有名なスコットランドの生地メーカー。
赤峰氏が所有する「アダム」より。このように秋冬になるとハンティングスタイルをイラストで紹介していた。粋な男のスタイルの見本として参考になる、まさにファッションバイブル。
こちらの絵本も赤峰氏の所有。英国の伝統的なハンティングスタイルが描かれている。
アメリカナイズされたハンティングスタイルなら1953年に製作されたジョン・フォード監督、クラーク・ゲーブル主演の名作映画「モガンボ」がいいお手本。アフリカのジャングルを舞台に繰り広げられる恋愛・冒険娯楽大作だ。
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今月の赤峰ワードローブ [OCEANS掲載記事]
コノリー社のレザージャケット
レザー製品の最高峰と謳われるコノリー社のスウェードブルゾン。15年ほど前に、交流のあるイタリアのレザーメーカーの社長から譲り受けたもので、コノリー社が最も高いクオリティを保っていた1970年代のデッドストック。かなり着込んではいるが、味わいは深くなり、より魅力的に経年変化を遂げている。赤峰氏はこのスウェードブルゾンに、黒のニットタイを合わせるのが好み。ボトムスは何でもマッチングする。
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