2008年10月10日(金)
MEN'S CLUB 11月号 ハンサム男の作り方 [MEN'S CLUB掲載記事]
4時間目:「日本人に似合うジャケットスタイルのコツ」
ネイビージャケットの知的活用術
ジャケパンの極意は色と素材のハーモニーにあり
スーツの着こなしには自信があってもジャケパンになると頭を悩ませてしまうという方が多いようです。
そこで4時間目では、赤峰幸生さんに日本人に似合うジャケパンの着こなしをレクチャーしていただきました。
ジャケットはネイビーがマストです!
ジャケパンスタイルではネイビー×グレイが基本
・ブレザー 3万9900円(フームプリュス/阪急百貨店メンズ館 TEL06・6361・1381)
・シャツ 1万6800円(ポール・スミス・ロンドン/ポール・スミス ジャパン TEL03・3486・1500)
・パンツ 3万450円(ラファエル カルーゾ)
・ポケットチーフ 3990円(アルマニャック/パンツも共にH POLE代官山 TEL03・3464・6480)
・ネクタイ 1万3650円(アカミネ ロイヤルライン/インコントロ TEL03・3447・1891)
・靴 8万6100円(クロケット&ジョーンズ/トレーディングポスト青山本店 TEL03・5474・8725)
ビジネスシーンに適して、日本人に似合うのは2ボタンのネイビーブレザー。オーソドックスなグレイウールパンツを合わせて、ハンサムなビジネススタイルを完成させます。
組み合わせワザ1
胸ポケットには白のリネンチーフを挿す
ネイビー無地のブレザーは単調になりがちなため、ポケットチーフを活用してメリハリを。白のリネンチーフをスクエアに折りたたんで入れるTVホールドが基本となります。
組み合わせワザ2
赤峰さん流のVゾーンは白シャツに茶系ネクタイ
ネイビーブレザーにはさまざまなシャツを合わせられますが、やはり基本となるのは白無地のシャツ。そしてブラウンが地色のネクタイを合わせると上品かつ華やかさが出せます。
組み合わせワザ3
時流に合わせて着丈はやや短めを
手を伸ばして裾の内側に指を曲げて入れ、第2関節に触れるくらいが適正の着丈。今ならそれよりも2センチくらい短めでも構いません。全体のバランス感は着丈で決まります。
組み合わせワザ4
ミディアムグレイのウールパンツが相性よし
ビジネスシーンならパンツはグレイのウール以外に考えられない、と赤峰さん。ポイントとなるのはグレイのトーン。チャコールよりも明るいミディアムグレイが基本です。
組み合わせワザ5
黒ではなく、茶の靴を選ぶのが赤峰さん流
黒靴は無難ではあるものの、ネイビーブレザーに合わせると地味すぎる、と赤峰さん。茶靴であれば着こなしに華やかさが加わります。ネクタイとの色合わせもポイントです。
◆◆ネイビーとブラウンの色合わせからスタート!!
ビジネススタイルにジャケパンを加えるとバリエーションが増えます。しかし、ジャケパンはスーツよりも着こなしの習熟度が問われ、ハードルが高く感じられるもの。そこでファッション業界の重鎮である赤峰さんに着こなしのコツを伝授していただきました。
「ビジネスシーンに適したジャケットは、ネイビージャケットがおすすめです。日本人の肌の色にも合い、好感度が圧倒的に高いからです。イタリアやイギリスでも、お洒落な人ほどネイビージャケットの着こなしにこだわっています。しかし、ネイビージャケットは着こなし次第で、凡庸な印象になってしまいがち。だからこそ、スーツ以上に色合わせと素材合わせを吟味すべきです。まずは茶靴を合わせることからスタートしましょう。茶靴ならネイビージャケットを品よく、華やかに見せられます。次はシャツ。ネイビージャケットにはピンクが合うのでトライしてほしい。最後は素材合わせ。次ページ(下の着こなし例)をご覧いただければおわかりになりますが、フランネルのジャケットなら、ネクタイと靴は起毛感のあるアイテムで素材感を揃え、パンツとベルトは揃えない。すべてを揃えるのは野暮。素材合わせもメリハリが肝要なのです」
色と素材の合わせ方でレベルアップ!!
ネイビージャケットは何にでも合わせやすいことが長所。しかし、だからこそ、何を合わせるかによって着こなしの習熟度も明らかになるのです。
ここでは赤峰さんがおすすめするネイビージャケットの着こなしを2とおり紹介。
ポイントになっているのは、色と素材の合わせワザです。
上級編「素材の相性を吟味するとレベルが上がる」
◆ネクタイは起毛感のあるウールを選ぶ
◆ポケットチーフ代わりにプラスティックの眼鏡を出す
◆ベルトはスムースレザーの茶で靴との素材感を変える
◆フランネルに合う足元は起毛した茶のスエード
・ジャケット 19万9500円(ベルベスト/チョークストリーム目白 TEL03・5982・7388)
・シャツ 1万7850円(ゲラルディ/H POLE TEL03・3464・6480)
・パンツ 2万7300円(ダ パルマ アルモンド/トゥモローランド TEL03・5456・4630)
・ネクタイ 9975円(フェアファックス/フェアファックスコレクティブ TEL03・3497・1281)
・メガネ 3万5700円(ペルソール/ブリンク TEL03・5775・7525)
・ベルト 2万7300円(アリストクラティコ/アリストクラティコ東京店 TEL03・5766・2523)
・靴 3万3600円(42ND ロイヤルハイランド/42ND ロイヤルハイランド TEL03・3477・7498)
=Material===
素材の風合いで秋冬の季節感を取り入れる
素材感を合わせたほうがお洒落と思いがちですが、ことジャケットとパンツに関しては別。
紡毛素材同士を合わせると思いのほか野暮ったい印象に。フランネルのジャケットを選んだらパンツは梳毛素材でメリハリをつけたいところ。このように素材感を変えることで調和が保てます。
【ウールタイ】
ネクタイは色に加え素材も吟味する
ネイビージャケットが紡毛のフランネルなら、ネクタイをウールにすると素材感の調和が図られて、秋冬の季節感が出せます。
【梳毛パンツ】
パンツはさらりとした梳毛でメリハリをつける
ジャケットの起毛感に合わせて、パンツも紡毛素材を選びがち。しかし、それはトゥーマッチ。梳毛で変化をつけたほうがベター。
【スエードシューズ】
スエードの起毛感が紡毛ジャケットに似合う
靴は紡毛ジャケットの素材感と揃えるとお洒落な印象が増します。ブラウンスエードが適役。ベルトはスエードで揃えないこと。
応用編「Vゾーンの色合わせが攻略のカギ」
◆ネクタイはピンクと色がつなげられる赤のドット
◆茶系シルクのポケットチーフをパフドで挿す
◆あえて下のボタンだけを留めるのが高等テクニック
◆靴は華やかさを加える
・ブレザー 12万5200円、シャツ 2万7600円、ネクタイ 1万3650円(すべてアカミネロイヤルライン/インコントロ TEL03・3447・1891)
・パンツ 3万9900円(アリストクラティコ/アリストクラティコ東京店 TEL03・5766・2523)
・ポケットチーフ 2800円(アンソニーマウリー/チョークストリーム目白 TEL03・5982・7388)
・ベルト 1万2600円(42ND ロイヤルハイランド TEL03・3477・7498)
・靴 8万9250円(チャーチ/渡辺産業プレスルーム TEL03・5466・3446)
=Color===
ピンク×グレイ×ブラウンをネイビーに合わせる
ネイビーとピンクは相性のよい色合わせです。赤ドットのネクタイを合わせると同系色であるピンクのシャツが引き締まります。さりげなくブラウンシューズをコーディネートすることで黒靴では出しえない華やかさを演出することができるのです。
【ピンクシャツ】
優しくて上品なピンクをシャツで取り入れる
ジャケットのネイビーとシャツのピンクは、相性のよい色合わせ。淡いピンクなら派手には見えず、品のよさが醸し出せます。
【グレイパンツ】
パンツはグレイのなかでもミディアムトーンを選ぶ
ネイビーとの相性のよさはもちろん、ピンクやブラウンとも美しいカラーハーモニーとなるのがミディアムグレイの魅力です。
【ブラウンシューズ】
ピンクシャツの場合は靴はブラウン
シャツと靴は離れた位置関係ですが、色合わせが大事。ピンクシャツなら、同じ暖色系のブラウンの靴を合わせましょう。
Posted by インコントロ STAFF at 00時00分 Permalink コメント ( 0 )