AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2012年05月12日(土)

朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘明度の高いスーツを選ぶ’』2012年5月12日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]

画像(320x86)・拡大画像(480x130)

 戦後の企業中心社会で、「ドブネズミルック」と揶揄された日本男子の装い。
そこから脱し、自分の個性に根ざしたスタイルを作るには、「職場だけでなく、休みにも着たいスーツを選びましょう」と前回お伝えしました。プライベートでも着るとなると、確実に自分の好み、美学が反映されたものになるはずです。

 旧来のビジネスマンから圧倒的な支持を受けてきたのは、グレーなら濃いめのチャコールグレー、紺ならダークネイビー。いずれも遠目には黒に見える暗い色合いです。普段のスーツに黒を選ぶ人もいますが、自分の好みとは別に「黒がオシャレ」「黒がフォーマル」と考えているのなら、それは違います。デザイナーが発表する「モード」に引きずられた安易な黒装束には目を覆う思いがします。

 さて、オフでも着ることを考えながらスーツ売り場を訪れると、これまでよりは明るい色彩の生地を手に取る人が多いのではないでしょうか。

 近年、灰色ならライトあるいはミディアムグレー、紺ならインクブルーやコバルトブルーといった明度の高い選択肢が確実に増えてきました。全体に軽さを生み、顔周りも明るく見せます。

 この流れには、オフィスでも軽快なファッションを楽しむ女性の影響が見て取れます。「もっと装いを楽しみたい」「作業服となったスーツから解き放たれたい」という男性の欲求を感じます。

画像(180x156)・拡大画像(300x260)

イラスト・YAB

 スイーツの分野ではフランスの焼き菓子である「マカロン」の流行が続いているようです。味わいより、カラフルで軽さを感じさせる色合いから選ばれていると思います。そうした時代の感性に無関心では、時宜を心得た仕事もできないと考えますが、いかがでしょうか。

=======================================================
*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。

Posted by インコントロ STAFF at 00時00分   コメント ( 0 )

コメント

[ 内容チェック中 ]

五便宝 2012年07月24日 17時03分 [削除]

コメント投稿フォーム

名前:(この情報をCookieに保存させたい場合にチェック)
メールアドレス: (表示はされません)
URL: (名前にリンクされて利用されます)
コメント:
パスワード: (削除時に利用)

ページのトップへ ページのトップへ

5

2012


    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

PHOTO

2012 Fall & Winter Trunk Show

2012 Fall & Winter Trunk Show

朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘「男の三原色」について’』2012年5月26日(土)掲載

朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘「男の三原色」について’』2012年5月26日(土)掲載

OCEANS 10月号 連載#19

OCEANS 10月号 連載#19

検索


カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

リンク集

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2005 INCONTRO Co.,Ltd. All rights reserved.