2013年12月16日(月)
朝日新聞be on Saturday " 赤峰幸生の男の流儀 「ハレの場には演出を」 2013年12月14日(土)掲載" [朝日新聞掲載記事]
前回は「普段のスーツを使ってドレスアップし、披露宴やパーティーへ」とお伝えしました。宴席の多い季節ですから、今回も引き続きハレの装いについてお伝えしましょう。
礼服に関する決まりごとは、以前よりずっとおおらかなものになってきました。もちろん、お葬式には黒のスーツで弔意を表現する必要がありますが、お祝い事ではそれほど堅苦しく考える必要はありません。
例えば、フォーマルな場では、日中はモーニング、夕方以降はタキシードを着ることが昔からの決まり事になっていますが、日本では昼間にタキシードを着ても問題にはなりません。ルールは知っておいた方がいいけれども、とらわれすぎることなく、きちんとドレスアップをして祝意を表現することが大切だと思います。
ハレの場にふさわしい蝶(ちょう)ネクタイは、「特別な感じ」の演出にはもってこいの小道具です。歴史を振り返れば、蝶ネクタイがほどけて、現在のネクタイの形になったのはご存じですか?
パリのバンドーム広場にある有名店「シャルベ」の蝶ネクタイは結び目が太く、その存在感が気に入っています。普段は身に着けない方が大半でしょうから、違和感があるかもしれませんが、だからこそ演出効果が生まれると言えるでしょう。
パーティーは楽しむことが大切ですから、蝶ネクタイのほかにも、時には会話を盛り上げるような仕掛けを装いに施していきます。
私が一時、凝っていたのは、ポケットチーフの代わりに、ゴムでできた小動物を胸ポケットに入れていくことです。トカゲ、ヘビ、トンボ……。「何ですか、それ?」から会話が始まって、楽しめること間違いありません。
========================================
朝日新聞社に無断で転載することを禁止します
========================================
Posted by インコントロ STAFF at 14時38分 コメント ( 0 )