2013年02月12日(火)
Good Morning Akamine [Weekly Akamine]
如月第二週(6/52週)
2013年2月4日(月) 辛丑
【Grey Flannel SUit】
好みの茶系でアクセント。
Grey with my favorite brown tie.
【TONIK Blue Suit】
4月号撮影用にライラック、ラベンダーの花をイメージして。
Please imagine the flower garden of lots of lilac and lavender.
2013年2月5日(火) 壬寅
【Scotish Country Tweed Jacket】
2013年2月6日(水) 癸卯
【DORMEUIL SPORTEX Vintage】
2013年2月7日(木) 甲辰
Good Morning from Paris.
2013年2月8日(金) 乙巳
Good Morning from Milano.
2013年2月9日(土) 丙午
2nd day in Milano
2013年2月10日(日) 丁未
From the street of rainy Portobello.
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2013年02月05日(火)
MEN'S EX 2013年3月号 赤峰幸生の「服育のすゝめ」vol.3 [MEN'S EX 掲載記事]
名作映画に学ぶ服装術 その3
『カサブランカ』&『いぬ』
幼少の頃から外国映画が好きで、パンフレットなどを切り抜いてはスクラップしていました。それは今も私のオフィスにあり、貴重なアイデアソースとなっています。昔の名優たちの着こなしには、学ぶべきところがとても多いのです。
なかでも出色はトレンチコートの着こなしです。最近はラペルが太く雄々しいダブルブレストのスーツやジャケットの流行もあり、再びトレンチコートなみ耳目が集まっていますが、これほどまでに男らしい服はありません。軍服出自の武骨さが魅力で、新品ではなく着込んで生地がよれ、皺っぽくなったぐらいが恰好よい。トレンチコートはアウターの基本であり、男が憧れる“男”のアイコンだと言っても過言ではありません。
『カサブランカ』に見るトレンチ着こなしの機微
トレンチコートが似合う名優といえばなんといっても『カサブランカ』のハンフリー・ボガードが筆頭に挙がります。昔の女の亭主に嫉妬しながらも気障な台詞を吐き、ラストシーンでは潔く身を引く男のダンディズムと、ボギーのトレンチコート姿は今も目に焼きついて離れません。
トレンチコートはベージュのギャバジンもしくはツイル。合わせるスーツはグレイフランネルもしくはサキソニー、春夏ならウェイトのあるモヘアなど、生地に存在感があるものがよいでしょう。ボタンを閉じてもたっぷりと余裕のあるコートの身頃は、腰回りにギャザーが寄るほどウエストベルトで絞り上げるのが粋な着こなしのポイントです。袖のベルトも同様に忘れてはいけません。一般的なコートにはストールなどの巻物がセットなのですが、トレンチには不要。それからもうひとつ、非常に重要なのが襟の表情です。むやみに立てればいいというわけではありません。装うシーンを考えて、ドレッシーに着るときは襟を立てず、小雨や風の中を歩くとき、さりげなく、自然に立てる。これぞ王道であり正統派の、男のトレンチコート姿なのです。
もうひとりトレンチコートの着こなしのお手本として、1962年のフランス映画『いぬ』から、ジャン=ポール・ベルモンドを挙げておきます。こちらはふんわりと甘さのあるフレンチシックなトレンチコート姿。ブリティッシュスタイルのボギーとはひと味違った着こなしですが、どちらも粋にトレンチコートを着ているという点に於いては同様なのです。これほどまでに着る人によって表情を変えるのは、トレンチコートならではの魅力といえるのではないでしょうか。
初めてのトレンチコートは家に帰って、すぐ・・・
そういえば私の初めてのトレンチコートは、21歳のとき日本橋丸善で購入したバーバリーでした。家に帰ると、買ってきたばかりのトレンチコートを風呂目の湯に浸け込んだのです。今でいう洗い加工ですね。トレンチは皺っぽいほうが恰好いいと、映画で学んだものですから。
『カサブランカ』
1942年マイケル・カーティス監督作品。トレンチコート姿のボギーが空港でイルザたちを見送るラストは、ボギーとイルザの2人が脱出するバージョンも撮影されていた。もし後者で公開されていたら、ここまで名作と呼ばれなかったともいわれる。
『いぬ』
1962年ピエール・ルズー監督作品。モーリスは親友シリアンと“仕事”を計画するが、あえなく警察の御用に。モーリスはシリアンが密告したと勘ぐるが、密告者はモーリスの情婦だった。
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Good Morning Akamine [Weekly Akamine]
睦月第五週(5/52週)
2013年1月28日(月) 甲午
【Brown Flannel Double-Breasted Suit】
1930年代のオーソン・ウェルズを想って!
Thinking of Orson Welles in 1930s.
2013年1月29日(火) 乙未
【Grey Flannel Double-Breasted Suit】
赤黒アクセントにグレイフランネル。好みの合せで。
Grey with red and black. My favorite color matching.
2013年1月30日(水) 丙申
【Cardigan Jacket】
1920年代のシャルベのラウンドカラーを復刻したギンガムチェックシャツが着たくって!
Wearing CHARVET's gingham check shirt. It has been restored of 1920s' round collar.
2013年1月31日(木) 丁酉
【Navy Bankers’ Stripe Flannel Suit】
合せ色は2色。
You can see only 2 colors.
2013年2月1日(金) 戊戌
【Navy x Brown Mixed Flannel Suit】
15年物のスーツにお気に入りのNICKYのタイ。
15-year-old suit and NICKY’s tie.
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2013年02月04日(月)
朝日新聞be on Saturday “赤峰幸生の男の流儀” 『見直されるツイード』 2013年2月2日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]
1年ほど前から、ざっくりとした味わいのツイード素材が見直され、今季はスーツやジャケットが数多く登場しています。丈夫で長年愛用できる点が、使い捨てのファストファッションに疲れ、「スローウエア」を求める現代の心理に響いているのでしょう。この流れは当分続くとみています。
スコットランドやアイルランドといった寒冷地で育った羊の毛はバリバリとしていて、紡いだ糸も太い。織り上げた生地の表面を、昔はアザミのトゲでかいて起毛させ、温かみのある風合いを出したのがツイードです。保温性が高く、歴史の上では狩猟やゴルフなど、スポーツの場面で重宝されてきました。大自然に抜群になじむ装いを作ります。
色は枯れた草原を思わせるベージュが基本。スコットランドでは、そこにさまざまに染めた糸を織り込んで固有のチェック柄、ハウスチェックを作り、家紋のようなものとして受け継いできました。
かつてのごわごわとして硬いツイードと、現代のものは似て非なるもの。改まった場を除き、スポーティーなドレススタイルとして、仕事から休日まで幅広く活躍する素材に生まれ変わっています。
コーディネートで一考していただきたいのは、素材感を合わせること。中にシャツを着る際には、ドレッシーなブロードではなく、綾織りやオックスフォードなど、表情のあるものを選ぶ。ネクタイもツルツルとしたシルクではなく、ウールを選択。パンツも起毛したフランネルのグレーがいい。これでこなれ感のある着こなしが完成します。
何年も着て、ひじの生地が薄くなったら、レザーのパッチをあてる。そんな服の愛し方ができたら、本当に粋ですね!
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*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。
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2013年01月30日(水)
Good Morning Akamine [Weekly Akamine]
睦月第四週(4/52週)
2013年1月22日(火) 戊子
【Vintage SPORTEX Suit】
1930年代はジェイムズ・ジョイスもコール・ポーターもゲイリー・クーパーもこの生地で仕立てたスーツを着ていたのだろうか?
Whenever I wear SPORTEX, I cannot help wondering if James Joyce, Cole Porter and Gary Cooper also love this fabric in 1930’s.
2013年1月23日(水) 己丑
【Country Jacket】
茶のキャンディストライプシャツとベージュの丸首セーター、そして乗馬用のモールスキン。いつものように茶系統でのまとめ。
A shirt with candy stripe, a round neck sweater and trousers tailored with riding moleskin.
My favorite brown color coordination.
2013年1月24日(木) 庚寅
【Scottish Country Suit】
カントリーといえばグリーン、様々なグリーンで色をまとめ、インナーのニットと靴は大地をイメージしてみました。
In the countryside, we can see various green colors. Expressing the earth with a brown sweater and shoes.
2013年1月24日(木) 庚寅
【BARCOUR/Beaufort】
カントリーといえばハンティング。25年もお世話になっているジャケットは袖口もポケットもボロボロで、やっと味が出て来ました。
Cuffs and pockets are already worn out. After 25 years, this jacket has finally exudes a taste.
2013年1月25日(金) 辛卯
【Heavy Flannel Suit】
膝の抜けないしっかりとした打込みのフラノが昔からの好み。ドレスの基本はネイビーとグレーから。
A firm flannel is my longtime favorite. Navy and grey are unchanged standard of dress.
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2013年01月21日(月)
朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘「冬はフランネルであったかく’』2013年1月19日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]
一年で最も寒い時期になりました。ぬくもりを求める方にぴったりのスーツ素材、「フランネル」について今回はお伝えしましょう。
フランネルとは略してフラノとも言い、生地の表面を起毛させたネル仕上げ素材。弾力があって保温性に優れています。もともとはテニスの白いスラックスなど、スポーツをしたり、見たりする時のために生まれました。ですからあくまでスポーティーでドレッシー。仕事の場はOKですが、本来はパーティーなど、フォーマルな場面で身に着けるものではないことは知っておきましょう。
フランネルの中でも基本とされるのが、着回しのよいミディアムグレー。ネイビーはブレザーによく使われます。原毛の挽き方で、生地の表情がザラッとした、言わば「粗びき」から、きめの細かい「細びき」までありますが、個性的なスーツが目立ち始めた最近の流れなら、粗びきの方が面白いかもしれません。「チョークストライプ」と呼ばれる太めの白いラインが入ったものも、フラノなら微妙なかすれ具合でカッコイイ。
毛羽だった表面仕上げだから、スエードの靴とは抜群の相性です。そしてスポーティーなので、ネクタイを締めず、タートルネックのセーターを合わせてもしっくり決まる。あえてコートは着ず、アクティブにレザー手袋、流行のキャスケットといったコーディネートはいかがでしょう。
春には白フランネルのバミューダパンツに洗いざらしのオックスフォードシャツ、スニーカーといった合わせも。まだちょっと気が早いですね。まずは日本には厳しい冬があるからフランネルを楽しむ。そんな過ごし方が粋ですね!
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*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。
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