AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2007年10月24日(水)

OCEANS 12月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち!VOL.2 [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
先月号での新連載第1回目は“マエストロ”こと赤峰幸生氏の痛快な回答に大反響をいただきました!
悩み相談のお便りも編集部に届き始め、悩めるオーシャンズ世代のみなさまが光明を見出せるようにお手伝いを続けていく所存です。
それでは今月も始めます。
教えてっ、マエストロ!

今月のテーマ
“女”

[今月の質問]
2児の父である僕は、結婚5年目。妻と子供に囲まれ幸せな毎日を送っている、そう思っていました。ですが最近、気になる女性ができてしまったんです。夫婦関係はもちろん悪くありません。妻も子供ももちろん愛しています。ですが、頭の中は彼女のことでいっぱいなんです。そんなヨコシマな思いを抱く自分が許せない気持ちと同時に、でもどうしていいかわかりません・・・・・。マエストロ、こんな僕はいったいどうしたらいいのでしょうか?(35歳・港区在住・飲食店経営Y・Mさん)

Q.やはり結婚したら、ほかの女性と付き合うことは難しいのでしょうか?
 馬鹿やろう!この「オトナ相談室」はまだ2回目だが、近ごろの男からはその手の質問しか出てこないのかとまず言いたい。いい年にもなって、まだそんなことに悩んでいるのか。浮気、ましてや不倫なんてありえないだろう。そんなことをしている男は、この「オトナ相談室」から即刻退場してほしいね。しかし、結婚しているからとはいえ、ほかの女性に気が移らないとも限らない。男と女、性の違う者同士が互いに興味を抱き惹かれ合うのは、止めようがない。それは事実だ。だがもし、結婚していながら、ほかの女に恋をしたなら、男らしく筋を通せ。妻と別れてから、正面から本気で新しい女と付き合え。二股など愚の骨頂だ。往年の名女優イングリッド・バーグマンと再婚した(注1)ロベルト・ロッセリーニもそうだ。私もそうしてきた。覚悟を決めろ。覚悟がないなら、新しい女との付き合いなど望むべくもなし。
 結婚するときには別れを想定するはずもない。その女と生涯をともに過ごしたいと思って、結婚するのだ。しかし、自分の気持ちにはいつだって正直でありたいとも思う。自分を偽らない。結婚していても新しい女に恋をしたならば、その道を進む。ただし、覚悟しろ。生半可な覚悟での安易な行動派は慎むべきだと言いたい。ひとりの女と生涯をともにするということは素晴らしいことである。もしそれでも、新しい女性の元へ走るというなら、それ相応の代償には腹をくくることだ。

Q.では、生涯の伴侶とすべく「イイ女」を見分ける簡単な方法を教えてください!
 ふざけるな!そんな方法があると思っているのか。もしあるというなら、ぜひ教えを乞いたいね。「(注2)人は見た目が9割」という本がベストセラーとなり、話題となった。無論、見た目とは外見のことだ。世の中には、この言葉に翻弄されている男女が多い。しかし、私に言わせれば、大事なのは服でも、顔の造形でもない。つまり、見た目とは容姿ではない。「イイ女」を簡単に見分けたい、そう思っている日本の男に、あえてアドバイスを送るならこうだ。それは“目”だ。相手の“目”を見るのである。なぜなら“目”は化粧ができない。決して「飾ること」ができないのだ。自分を偽ることができない。“目”は、ありのままの自分を相手に見せてしまう。“目”は口以上に心を語るのである。だから、私はまず“目”を見る。「イイ女」かどうかは、相手の“目”を見て判断ができる。逆も同じで、女も私の“目”を見ている。それゆえ相手が自分に興味を抱いているか、それも瞬時に察知できる。「イイ女」を簡単に見分けたいのならば“目”で会話するのだ。
 (注3)フェデリコ・フェリーニの映画には、胸と尻がデカい女がよく登場する。しかし、ヒロインは必ず、胸の小さい痩せ型の、そうでない女なのである。この配役が意味するのは、胸と尻がデカい女が「イイ女」であるということを否定したごくごく単純なこと。よく考えてみてほしい。果たしてそれがいい女の条件か?いや、瑣末なことである。肌を露出する服の女が魅力的か?いや、そんなことはどうでもいい。
 ところで、私はナンパは嫌いではない。新しい女と出会うことは、自分への刺激となる。そして私が女に声をかける判断基準は、もちろん、その女の“目”だ。それに尽きるのである。
 私にとっていい“目”をした「イイ女」の代表は、(注4)宮本信子だ。とても知性的である。年の取り方もいい。小津安二郎の映画に登場する(注5)東山千栄子も「イイ女」である。味覚、聴覚、視覚など、人間にある5つの感覚。生涯の伴侶とできるような、素晴らしい女と巡り会いたければ「イイ女」を見抜く“女覚”を磨くことだ。そのためには“目”を見て相手を理解できるようになれ。外見に惑わされるようであれば、男としてはまだまだだ。
 

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(→)今月はマエストロが20代半ばから通い続けているという人形町の江戸前寿司屋「喜寿司」(tel.03-3666-1682 東京都中央区日本橋人形町2-7-13)の赤峰氏を撮影。寿司屋に行ってまず味わうべきなのは、ずばり“お茶”だと語る。カウンターで新鮮な寿司のネタを吟味しているの氏の“目”は、やはりスーツの生地を選ぶときの“目”と同じなのでした。

Q.逆に、簡単に「イイ男」に見られる、マエストロ流の着こなしを教えてください!
 てめぇ、今の今まで何を聞いてやがった、この大馬鹿やろうが!この「オトナ相談室」は、まだ2回目だが、いったいその手の質問は何回目だ。もううんざりだ。何がマエストロ流だ。そもそも「イイ男」に、つまりモテる方法を人に聞くような男が、女にモテようはずがない。昨今は大人の男に向けたファッションを扱う雑誌が「この服を着ると女にモテる」という類のコンセプトで誌面を作っている。それを見るたびに、私は目を疑う。そんな雑誌を見て、そこに載っている服を着て、それでモテるだと?そんなことは万に一つもなかろうが。もし、仮にそれでモテたとしても、女は服を見て上っ面だけで「イイ男」かどうかを判断しているだけ。高い服を着ているから、金を持っている、だから付き合う。そんな女と相場は決まっている。男が男なら、寄ってくる女も女。私なら、そんな考えの女は願い下げだ。上っ面で自分を語ろうとするな。何の車に乗っているか、何の時計をしているか、この靴は・・・・・。そんなことはどうだっていいと、先月も言った。裸で己を語れ。モテる男は何を着ていたってモテる。ただ、それだけだ。

Q.では、マエストロ十八番の妻の喜ばせ方を教えてください!
 やっと改心したのか。近ごろは世話をかけさせる男が多い。だがひと言、馬鹿やろう!とだけ言っておこう。そんな質問をするな。自分で考えろ。だが、アドバイスは送ろう。どんなときも、金だけで解決しようとするな。例えば愛する女の誕生日、どのようにして女を喜ばせるか?大半が「あるブランドの高価なジュエリーを贈ればいい」と答える。だが、私に言わせればそれは間違いだ。「贈ればそれでよし」とする、その心がもはや救いがたい。このように「金をかけること」をある種のセレモニーとするのは下品で、いただけない。愛する女に失礼ではなかろうか。例えば妻の誕生日であれば、「祝うという気持ち」が何より大事なのである。だから私は、バースデーレターを贈る。女への愛情を己の文字で伝えるのである。それは言い換えるなら、ともに積み重ねた日々への感謝の気持ちを伝えるのである。もはやそれは、女を喜ばせようとする目的ではない。ましてや世辞などでもない。自分が感じた本心を、そのまま女に伝えるのだ。そして、本当にそう感じていれば、あとは“目”が語ってくれる。問題は、君が愛する女に本当に感謝の気持ちを抱けるかどうかだ。妻を本当に喜ばせたいと願うなら、もはや悩みの答えは出ているだろうが。
 当然であるが、ここでの話はなにも記念日に限ったことではなく、日常にも当てはまる。例えば、女を「褒める」ということも大事なことだ。私はあまり言わないが、女の着飾った姿を「美しい」と思うなら、それを「褒める」ことは大事なことである。ちなみに、私は「イイ女」であると思った相手には、率直にこう言う。「気持ちのいい目をしていますね」と。そして、「素晴らしい生き方をなさっていらっしゃるのですね」と。目はその人の心、すなわち生き方を映し出すのだ。
 女との付き合い方は、百人いれば百通り。ハウトゥや正解などない。必要なのは、とにかく己を磨くこと。それは、自分に誇れる生き方をするということだ。自信を持って、真っ直ぐに歩んでいけ。そうすれば、道は開かれる。そして“目”はその輝きを増していく。“目”は心、すなわち生き方を雄弁に語るのである。

 
(注1) 「ロベルト・ロッセリーニ」
イタリア人の映画監督。代表作は「無防備都市」。この映画を観たハリウッドスター、イングリッド・バーグマンがロッセリーニに手紙を書き、それを機にふたりは映画史にも残るロマンスを繰り広げることになった。


(注2) 「人は見た目が9割」
竹内一郎著、新潮新書。非言語コミュニケーションの入門書。85万部を超えたベストセラー。

(注3) 「フェデリコ・フェリーニ」
20世紀を代表するイタリア人の映画監督、脚本家。映像の魔術師との異名を持つ。退廃的なローマ社会を描いた代表作の「甘い生活」では、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。


(注4) 「宮本信子」
夫である故伊丹十三が監督した作品「お葬式」に出演し、女優としてブレイク。最新出演作は「眉山(びざん)」


(注5) 「東山千栄子」
大正、昭和期に活躍した女優。小津安二郎監督作品「東京物語」に出演し、映画出演の代表作とした。


 
 

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−近ごろのマエストロ−
「新しければよしとするな」

ミラノとパリへの出張から東京に戻ったばかりのマエストロ。「海外へ出かけると日本のいいところ、悪いところがより理解できる。今回の出張で改めて感心したのは街並みについて。ミラノは40年くらい前に初めて訪れてから、今もほとんど変わらない。それは、歴史や文化を重んじる姿勢があればこそ。日本はスクラップ&ビルドの繰り返し。古き良きものが継承されないことは、実に嘆かわしい。新しいものばかりを好む日本人に渇!」。

■みなさんからの質問待ってます!
仕事から家庭、恋愛、そしてファッション・・・・・・etc.、日ごろみなさんが抱える悩み、疑問など、相談したいことをなんでも教えてください。マエストロ赤峰がズバッと解決いたします!インターネットの場合はwww.oceans-ilm.comへアクセスのうえ、「NEWS」から投稿してください。郵送の場合はハガキに @相談したいこと A氏名(ふりがな) B住所 C年齢 D職業 E電話番号 Fメールアドレス G赤峰連載への感想 を明記し、〒162-0825東京都新宿区神楽坂6-42 喜多川ビル8F オーシャンズ編集部「オトナ相談室係」までお送りください。質問が採用された方の中から、抽選で毎月1名様にマエストロ直筆の“ありがた語録”色紙をプレゼント!

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2007年10月06日(土)

MEN'S EX 11月号 菊池武夫と赤峰幸生の Be Buffalo Forever! vol.18 [MEN'S EX 掲載記事]

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菊池武夫さんと赤峰幸生さん。
ファッション界の2人の巨匠が毎回テーマを決め、それに基づいてお互いのファッションを披露し語り合う、夢の対談連載。

「今月のテーマ」
コートで築くダンディズム

スーツ以上に男のダンディズムを表現できるアイテムといえば、コートに限ります。今回は御歳70歳、信濃屋の白井俊夫さんにゲストとしてご登場いただき、その着こなしを披露していただきました。
 

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■(写真右)赤峰幸生氏
アクアスキュータムの1941年製のトレンチコートに、ドーメルのヴィンテージのスポーテックスを使って仕立てたリヴェラーノ&リヴェラーノのスーツ、シャルベでオーダーしたシャツ、それにドミニクフランスのタイ。足元はジョン ロブの「ダービー」。
■(写真中央)白井俊夫氏
チェスターバリーの25年ほど前のアルパカコートに、フランコ バッシのシルクストール、8年前くらい前に仕立てたA.カラチェニのスーツ、それに47年前に購入したサクソンのスエードシューズでご登場。ペッカリーグローブはエルメス、帽子はボルサリーノ。
■(写真左)菊池武夫氏
カシミア70%、ミンク30%のルカ ヴェンチュリーニのコートに、ダンヒルのマフラー、約20年前に購入したエルメスのニット、ベルヴェストのスーツ下のパンツ、デュカルのスエードシューズ、クールのホンブルグ帽と、デンツのペッカリーグローブという合わせ。

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ファッション界のビッグ3といっても決して過言ではない顔ぶれ。コートを脱いだ姿も実に決まってらっしゃいます。長年の経験から導き出したそれぞれのファッションスタイルは、何よりも説得力があり、昔話にも花を咲かせていました。

■最近は軽いコートのほうに惹かれてしまう(菊池、白井)
M.E.  偶然ながら、今日着てらっしゃるコートは皆さんベージュ系です。
白井  冬だから暖色系を選ぶことは多くなりますよね。これは、イギリスから昔の資料を取り寄せて、それをもとにして25年くらい前にチェスター・バリーに作ってもらったアルパカのコートです。キャメルでも作ったんですけど、どちらもすぐに完売しましたね。
M.E.  白井さんの中で、コートスタイルのルールってあるんですか?
白井  コートの5点セットというのがあって、コートのときは、帽子、ステッキ、グローブ、マフラーは僕の中では欠かせません。でも正直、最近は今日着ているようなヘビーウエイトのコートは、ほとんど着なくなりました。
菊池  わかります。コートは結構好きなんですけど、私も最近なんとなくはまっているのは、ヘラヘラの一重仕立てのタイプなんです。
赤峰  今日着てらっしゃるコートは、ラグジュアリーな雰囲気ですね。
菊池  ありがとうございます。ルカ ヴェンチュリーニというブランドのコートで、今年の秋冬に40カラッツ&525で展開するものなんですけど、ミンクとカシミアが入っていて軽くていいんです。今日もそうなんですけど、最近は下にジャケットを着ないで直接着ることが多いですね。さっぱりしているほうがいいかなと思っていて、それでシンプルにタートルネックニットを選んだんですけど、コートだと首元が大事ですしね。マフラーをしましたけど、着こなしとしてはこれもなくていいのかなとも思います。
M.E.  赤峰さんはいかがですか?
赤峰  コートは男の特権ってわけじゃないですけど、最も分量が多いわけですから自分を表現しやすいんです。クルト・ユルンゲンスとか、イヴ・モンタンとか、アラン・ドロンとか、フレンチギャングじゃないけど硬派な雰囲気で、シリアスにビシッとタイドアップして決めたい気分だったので、アクアス(アクアスキュータムの略)の、ウエストのベルト位置の高い'40年代のトレンチコートを選びました。正確には'41年製で、自分がまだ生まれていない頃のものなんです。'50年代の気分になれるっていうか、映画を見てなんとなく想像していたものを、着用すると俳優が着ていたシーンと重ね合わせられるというか。
M.E.  赤峰さんは、トレンチコートには一家言ありそうですよね。例えば、その着こなし方とか。
赤峰  後ろで結ぶのは勘弁してくれっていうか。女の子じゃあるましし、やめてくれって感じですね。ベルトはギュッと結んで垂らすのが流儀だと思うんです。後ろで結んで垂らすんだったら、トレンチとか着てほしくないよね。
白井  ああ、あれ最高にイヤだね。イヤなこったね。
菊池  僕はポケットに突っ込みます。
白井  それはいいですよね。
赤峰  トレンチを着ていても片方のベルトが抜けてズルズル引きずって歩いている奴とかいるからね。
白井  そういう奴は、踏んづけてやればいいんだよ(笑)

■往年の俳優や紳士のコートの着方は大いに参考になる
赤峰  コートのボリュームは男らしさを強調しやすいですよね。どのコートのカッティングも前がラウンドではなくて縦にスコーンと落ちる、そこがコートの気分のよさだと思うんです。白井さんの場合、イギリス的な着方というよりはイタリアの(注1)ヴィットリオ・デ・シーカのように、なんとなくガウンっぽく軽く巻きつけたりっていうような、丸み感のあるスタイルというか、そういう感じですよね。白井さんが好きだった映画俳優っているんですか?
白井  映画俳優で好きだったのは、(注2)ゲーリー・クーパーかな。(注3)ルチアーノ・バルベラなんかは、クーパーを完全に意識しているよね。ストライプのスーツの下にニットのベストを合わせて、全く同じ着こなしをしているのを見たことがあるから。
菊池  クーパーでもの凄く印象的だったのは、「モロッコ」でしたっけ。あのときは確かトレンチみたいなのを着ていたと思ったんですけど、あれはカッコよかったなぁ。あと、アラン・ドロンのシリーズがありましたよね。「サムライ」とか今見ても面白いし、カッコいいと思います。あの辺の映画には影響を受けました。ただ、時代の中でコートも少しずつ変化している部分があって、最近は軽さの方に惹かれてしまうんです。軽いということはキチッとした形を保てないわけですから、ダラッとした中にコートの魅力を感じるっていうのかな。ただ、今でも惹かれるのは'30年代、'40年代のなで肩で少し大きくてウエストがグッと絞られていて、裾のところがボリュームがあるコートですね。あれはカッコいいと思います。
白井  ああ、いいですね。ここ一番のときは紺のカシミアのチェスターコートとか着ますけど、僕も最近は軽さを重視してしまいます。
赤峰  クルマが発達して、オフィスも暖房が利いて、温暖化も手伝ってコートがだんだんと必要とされなくなってきて、結果としてコートを作るメーカーも少なくなってきたじゃないですか。かつてはこういうコート屋があったよねっていう話が最近多くなってきましたよね。ちょっとした雨くらいなら傘を差さずにトレンチコートの前を締めてキチッと着る、みたいなヨーロッパの紳士のスタイルは個人的には好きなんですけど。
菊池  前にも言ったと思うんですけど、僕もコートのフロントを完全に締めて襟を立てて着るのは好きでしたね。
M.E.  ジェントルマンの着こなしという感じでカッコいいですよね。
赤峰  19歳のときに日本橋の丸善でバーバリーのトレンチコートを買ってきて、箱から開けてフロ桶の水にそのままつけたらオフクロにひどく怒られたのを覚えていますね。その当時で確か8万円くらいしたと思います。襟にパッカリングが出ないと気分が悪くてね。やっぱり映画の影響なんですけど、クルト・ユルンゲスとかストラップをギュッと締めて真っ黒いティアドロップをしているのに憧れていまして。1週間くらい陰干ししてから着たのを覚えています。
M.E.  恐るべき19歳ですね。
白井  当時洋服を好きだった人は若い頃からみんなそうでしたよね。僕もみんな洗ってしまいますよ。
菊池  僕もすぐ洗ってしまうんです。でも、いいですよね、そのほうが。

■自分の体温でコートを慣らしていくのがいい(赤峰)
M.E.  ところで、赤峰さんの場合、白井さんや菊池さんと違って軽いコートがいいとかそういうのはないですよね。
白井  若いもんね、まだね。
赤峰  この中では一番若いですけどね(笑)。ヨーロッパの公園のベンチに座っている爺さんを見ていると、カッコいい人がたくさんいるんですよね。もう適わないなと。こういう爺さんには足元にも及ばないなって思いますよ。
白井  昔は日本にもたくさんいたんですけどね。話はずれてしまいますけど、昔、本当にお洒落なお客さんが信濃屋にもいまして、「麻のスーツは仮に3年着るとしたら、2年は無駄に着ないとダメなんだよ。少しホケホケしたところで、あと1年で着るのが麻のスーツなんだよ」っていうのを教えてくれましたね。それはコートも然りで、アジが出てくるまでにはそれなりの年月を必要としたものです。
赤峰  そうですね。高い安いは別にして、使い込んでくるとアジが出てくるじゃないですか。そこを大事にしてほしいっていうのはあります。できたてのものは、36.5度というか、自分の体温でクセ取りしていくっていうか慣らすんだという、そういう気分です。
菊池  結局、軽いコートがいいというのは、軽さだけじゃなくて、ちょっと着ただけでも演出的にいうと、着込んでいる感じが出るっていうのもあるからなのかもしれません。ただ、これからはどうなるかわからないですよね。またガッチリっていう時代が来るかもしれないですし。

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(注1) 「ヴィットリオ・デ・シーカ」
1901年イタリア生まれ。映画俳優から映画監督に進出したイタリア映画界の巨匠。監督代表作に「自転車泥棒」、「ミラノの奇蹟」、「ボッカチオ'70」、など。'74年没。

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(注2) 「ゲーリー・クーパー」
1901年、アメリカ・モンタナ州生まれ。映画「モロッコ」('30年)で一躍スターに。「ヨーク軍曹」('41年)、「真昼の決闘」('52年)でアカデミー主演男優賞。'61年没。

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(注3) 「ルチアーノ・バルベラ」
伊ファッション界を代表する洒落者。自身のブランド「ルチアーノ バルベラ」ほか、高級生地メーカー「カルロ バルベラ」の2代目オーナー。

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白井俊夫 Toshio Shirai [MEN'S EX 掲載記事]

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1937年神奈川県生まれ。横浜の老舗洋品店、信濃屋の顧問。本牧を闊歩するアメリカ兵に憧れて育った幼少時代。白井さんのファッションの原点はアメリカにあります。クラシコイタリアを日本に最初に紹介した人物としても有名。

白井さんの着こなしテク

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ストールはあくまで無造作に巻きます

「小細工をするのは男らしくありません」と白井さん。ストールはあくまで無造作にするのが白井さん流。クルッと適当に巻いてVゾーンを隠すだけ。

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47年前に購入した英国靴です

なんと、この日の靴は47年前に購入したもの。イギリスの「サクソン」のスエードシューズです。これをカラチェニのスーツに合わせるとは、参りました。

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菊池さんの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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コートの下にはシンプルにタートル

シャツ&タイを合わせるのではなく、あえてシンプルなタートルネックニットを選んだのが、この日の着こなしのポイント。ネックレスはお気に入りのTX。

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起毛感のある服に合わせてスエード靴

パンツにベルヴェストのスーツの組下を合わせるあたりは、さすが菊池さん。起毛感のある洋服に合わせて、足元にはデュカルのスエードシューズを選択。

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赤峰さんの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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ジャケットの柄を拾ってVゾーン構築

ジャケットのガンクラブチェックの色を拾ってVゾーンをコーディネイトしています。赤峰さんのVゾーンにおける色使いには、必ず一貫性があります。

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パリを感じさせる着こなしです

靴は、名作中の名作、ジョン ロブの「ダービー」。シャルベのシャツといい、ドミニクフランスのタイといい、パリを感じさせる洒落た着こなしです。

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別冊付録「MEN'S EX Eyewear」記事 [MEN'S EX 掲載記事]

いい大人にこそ似合いますクラシックメガネ、俺ならこう掛ける
技術の進歩で先進的なデザインのメガネが現在の市場を占拠しています。しかし、いい大人にはやはりクラシックなメガネが似合うのでは?原点回帰の4タイプを、着こなし達人に“掛けこなして”もらいました。

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(↑)赤峰幸生さんが選んだのはこちら
【ウェリントン】 最厚部分はなんと8ミリ chorus
かなり太めのセルフレームによるブラックモデル。掛けるだけで意志の強さを感じさせます。まさに骨太。
2万3100円(エフェクター/オプティカルカラー クレイドル青山店)

 

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力強くシャープな雰囲気がイイのです
 スーツのトレンドであるグレイストーンの着こなしで現れた赤峰さん。選んだクラシックメガネはウェリントンタイプ。
「僕の中でウェリントンはドレスアップのイメージ。スーツを颯爽と着こなしている感じなんです。ちょうどイギリスの俳優、ピーター・セラーズみたいな雰囲気を思い浮かべます。だからスーツも英国調の張りがあるトニック。メガネのシャープな印象を生かして、ネクタイも緩みなくキリッと結ぶ感じがマッチすると思うんです」 なかでもウェリントンを選ばれたのは何故でしょう?
「今の時代はなんでも薄く軽くなっているでしょう。ウェリントンのメガネは骨太な男らしさと独特のキレがあるように思います。なかでも今回選んだ1本は、当時('50〜'60年代)流行った骨太な時代の雰囲気が再現されています。そんな力強さに惹かれたのかもしれません」
 ウェルドレッサーである赤峰さんは、メガネを着こなしの一部と考えているとのこと。
「ネクタイに合わせて赤いメガネとか、ジャケットに合わせて茶のメガネとか、いろいろ掛けて楽しんでいます」

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2007年09月24日(月)

OCEANS 11月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち! [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
仕事や家庭、恋愛、育児、そしてファッション・・・・etc.。
さまざまな悩みを抱えているオーシャンズ世代の皆さまに救いの手を差し伸べるべく、オトナ相談室を開設しました!
そしてその相談役を引き受けるのは、“マエストロ”こと赤峰幸生氏。あれやこれやと悩む前に、まずはオトナ相談室までご一報を!教えてっ、マエストロ!



今月のお悩みキーワード
“ジェントルマン”

[今月の質問]
ここ最近、「品格」という言葉が流行っています。男としてより格好よくあるために、僕もかねてより「品格」ある男性、つまり「ジェントルマン」に憧れています。だから、「リアルジェントルマン」と称されるマエストロに聞きたいんです!今すぐにでも「ジェントルマン」になれる方法を教えてください。(26歳・オーシャンズ編集部員A・T)

 

Q.マエストロ、今すぐジェントルマンになる方法を教えてっ!
 馬鹿やろう!「ジェントルマン」にたやすくなれるわけがない。断っておくが、オレは自分が「ジェントルマン」だなんて思ったことなどない。そもそも、「ジェントルマン」かどうかは自分が決めることではない。他人が評価するものだ。今すぐにだと?ふざけるな、と言いたいね。「ジェントルマン」であることは、毎日の積み重ねだ。生をまっとうしたときにでも、あの人は「ジェントルマン」だったと回想してもらえたら、うれしいと思うがね。
 どうやら最近は“品格ブーム”が起こっているようだ。品格のある人間になりたいと思うことは大変結構。だが、ブームだから、なんてことでは話にならん。日本人はとかく影響されやすい。ブームに乗っからないと、不安で仕方ないのだろう。だがね、品格のある「ジェントルマン」になるなんてことは、一朝一夕にできるわけがない。そんなこと言う男は、顔洗って出直してもらいたい感じだよ、まったく。それでもいつか、「ジェントルマン」になりたいと願うのであれば、アドバイスを送ろう。それは、「朝勝負の男」になることだ。朝、決まった時間に起きて、顔を洗い、ヒゲを剃り、しっかりと朝食を摂る。そして、「おはようございます」と挨拶をする。そうして、一日をスタートさせるのだ。そして、それを毎日、繰り返す。オーシャンズ世代は、仕事が忙しいからと夜型になっている男が多いだろう。だが、夜の仕事をやめ、その分早く起きて仕事を進める。そうして、生活のリズムが自然の摂理に従ってこそ、毎日の活力が生まれる。朝、つまり午前中にポジティブ=前向きでいることがすべての始まりだ。そしてもっとも大切なのは、自分に対しても、相手に対しても「礼を忘れない」でいること。そう断言するね。何事にも「ありがとう」の気持ちを持たずして、どうして「ジェントルマン」になどなれようか。偉ぶるな、謙虚になれと言いたい。特に先人に敬意を払うことは、忘れてはならない。

Q.では、「ジェントルマン」に見られる服装を教えてもらえませんか?
 だから、馬鹿やろう!と言っているだろう。上っ面だけ「ジェントルマン」に見られようと思うことが、もう道を逸れているのだ。そんなことを言う君には、裸で人と付き合うことができるか、と問いたい。風呂屋に行ったときに、服を脱いで、知らない人と素っ裸で自然に「世間話」ができるかどうか。これは重要なポイントだね。つまり、服など二の次ということ。肩書きも収入も関係ない。それでいて、面と向かって人としっかり会話のできる男が「ジェントルマン」だ。「ジェントルマン」の服装などというハウトゥーはない。ただし、こうアドバイスは送ろう。トレンドというまやかしに踊らされないことだ。そのためには自分流の軸を持つことが大事だ。軸さえ定まれば、ブレることがない。アレコレと服を取っ替えるのではなく、長く着続けられる服を選ぶ目を持て。ハリボテのような服ばかりを着ていないかどうか、自問してほしい。どこでどう作られているかもわからない、イタリア語のようなブランド名を付けただけの服。有名なブランド名が付いていても、実が伴っていないライセンスの服。ブランド名をこれ見よがしにひけらかす服。名前に騙されてはいけない。自分で判断するための目を持たねばならない。10年後も着ていられるか。まずはそれを判断の基準として服を選べば、「ジェントルマン」への道は開き始める。

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(→)自宅の近所にある行きつけの魚屋さんにて、夕飯にする魚を選んでいるマエストロ。魚を選ぶ目も、朝ネクタイを選ぶ目と同じ。そう語るマエストロの、日常の生活の何気ない、当たり前の行為にこそ「ジェントルマン」たる立ち居振る舞いが表れるのである。
 

Q.「ジェントルマン」としての女性との付き合い方を教えてください。
 相手を尊重して、精神的にサポートすることに尽きるのではないか。女性のバッグを持って歩かされている男をよく見かける。重い荷物は男が持つべきだ。だが、自分のバッグを持たせるような女には、「自分の荷物は自分で持て」と言うべきだ。言うべきことは、はっきり言う。それが、男が男らしくいることにもつながる。それが「ジェントルマン」としての女との付き合い方だ。元来、男と女は違いがあればこそ、惹かれ合うものだろう。腰が引けた付き合いはするな、と言いたいね。オーシャンズ世代なら、結婚している男も多いだろう。一緒に生活をしていれば、いいところだけを見せるわけにもいかない。素で付き合うこととなる。それであっても、いつまでも男と女であらねばならないのだ。もっと言えば、「不倫や浮気」なんてのはありえない。なぜなら、全力でぶつかり合うのが重要なのだから。その意味で言うなら、結婚だって何回したっていい。「ジェントルマン」に結婚の回数は関係ない、何回でもしろ!

Q.「ジェントルマン」に近づくためのよき映画や本を3つずつ教えて!
 その手の質問には、もううんざりだ。だが、映画や活字を読むことは知らないモノ・コトを謙虚に受け止められるいい機会だ。たしかに、素晴らしい作品には「ジェントルマン」になる方法が隠されているかもしれない。たくさんありすぎるが、あえて絞るとすれば次のようになるだろう。映画は『(注1)第三の男』『(注2)暗殺の森』『(注3)東京物語』。今の映画ではなく、クラシックな映画はよき人生の手本ともなるものだ。本は『(注4)男たちへ』『(注5)武士道』『(注6)人生心得帖』。時間を作って、ぜひ一読されることをすすめる。そしてこれから何を感じ取れるか。教訓を得たならば、翌日からすぐに実行してほしい。そんなふうに、もっと独りの時間を持って、独りの時間を楽しむのだ。今の世の中は、何事も急いている。早く、早く、という具合にだ。生活に「間」というものがまったくない。本を読んだっていい、散歩をしたっていい、ジムに行ってもいい、靴を磨いたっていい。連れションじゃなくって、独りションだ。「ジェントルマン」になるためには、そうやって自分を振り返る時間くらいの余裕がなければいけないのだ。そのためには、五感が錆びつかないように常に心がけること。そして、「礼を忘れない」で謙虚な気持ちでいることが大切だ。そうすれば、日々、何か得るものがあるはず。「ジェントルマン」になる。それは長い道のりかもしれないが、いつかきっとたどり着けるだろう。少なくとも私はそう信じて毎日を生きている。

 
(注1) 「第三の男」
1940年のイギリス映画。監督はキャロル・リード、主演はオーソン・ウェルズ、ジョセフ・コットン。1950年のアカデミー賞では白黒映画部門にて撮影賞を獲得。


(注2) 「暗殺の森」
1970年製作、イタリア、フランス、西ドイツの合作映画。監督・脚本はベルナルド・ベルトルッチ。原作はイタリア人の作家、アルベルト・モラヴィアの「孤独な青年」。


(注3) 「東京物語」
小津安二郎監督、笠智衆主演。1953年公開。日本映画の最高傑作とも評される。


(注4) 「男たちへ」
塩野七生著、文芸春秋発行。副題は「フツウの男をフツウでない男にするための54章」。辛辣にしてユーモアに満ちた「男性改造講座」。


(注5) 「武士道」
新渡戸稲造が1899年に英文で「武士道」を発表。世界的な反響を呼ぶ。日本人とは何かを問い、倫理観、道徳観を見直すことのできる格好の書。


(注6) 「人生心得帖」
経営の神様と謳われた松下幸之助著。心得帖シリーズの4作目。生き方の知恵、人生の指針が示されている。


 
 

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−近ごろのマエストロ−
「日本人はもっと休め」

フレッシュな自分を保つためには、休みが必要不可欠というマエストロ。「ツーリストとして数日、休むだけではダメ。1年に1回は20日くらい連続して休暇を過ごすべきだ。生活の場を移動させることが大切」。そう語るマエストロは、イタリアの街中の人が水をかけ合うことで知られる、8月の祝日「海の日」にフィレンツェ近郊のシーサイドリゾートにて夏休みを過ごしたそう。働きずくめの日本人に喝!!

■みなさんからの質問待ってます!
仕事から家庭、恋愛、そしてファッション・・・・・・etc.、日ごろ読者のみなさんが抱える悩み、疑問など、相談したいことをなんでも教えてください。マエストロ赤峰がズバッと解決いたします!官製ハガキに @相談したいこと A氏名(ふりがな) B住所 C年齢 D職業 E電話番号 Fメールアドレス G赤峰連載への感想 を明記し、〒162-0825東京都新宿区神楽坂6-42 喜多川ビル8F オーシャンズ編集部「オトナ相談室係」までお送りください。質問が採用された方の中から、抽選で毎月1名様にマエストロ直筆の“ありがた語録”色紙をプレゼント!

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2007年09月21日(金)

トーク&トランクショー のご案内 [INCONTRO NEWS]

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10月8日(祝)三越日本橋本店にて弊社代表赤峰がトーク&トランクショーを行います。

★10/2〜スタートします三越英国展内にてトーク&トランクショーを行い、07秋冬から立ち上げましたAkamineRoyalLineのパターンオーダー会も引き続き行って参ります。

*アイテム :スーツ(SB/DB)、ジャケット、トラウザーズ
*価格   :例)スーツ ¥168,000.-〜

トーク&トランクショーは13:30〜と15:30〜の2回。場所は、三越日本橋本店本館7F
テーマは、‘AkamineRoyalLine×DORMEUIL’

*Akamine Royal Line :98春夏から作り続けたY.Akamineを
07秋冬からAkamine Royal Lineへブランド変更しました。
10年着ても耐え忍べる一着を念頭に置き、「何も足さない何も引かない、なんて事はないが良い物」として低速織機で作り込むアーカイヴ復刻生地を中心に、英国ハダースフィールドや伊国ビエッラの生地も使用。積み重ねた“上質”を一つの形に表現したリアルクローズです。

*DORMEUIL : 1842年ジュールス・ドーメル(仏)が英国から毛織物を輸入して販売したことに始まり、貴族社会における紳士の作法というべきあらゆる場面でのスタイルをSPORTEX、TONIK、などというあまりにも有名な生地の開発を行っていた。現在は80カ国の紳士服地の基本と言えば、『DORMEUIL』。その知名度と信頼感は絶対的なものです。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

Posted by インコントロ STAFF at 11時22分 Permalink  コメント ( 0 )

2007年09月20日(木)

繊研新聞掲載「再び物作りと向き合う時代に」 [繊研新聞掲載記事]

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繊研新聞2007年9月20日付け記事「再び物作りと向き合う時代に」に掲載されました。

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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