2013年05月27日(月)
朝日新聞be on Saturday " 赤峰幸生の男の流儀 『緩みがちな時代に』 2013年5月25日(土)掲載" [朝日新聞掲載記事]
再び「クールビズ」の季節がやって来ました。提唱者である自民党政権に戻ったこの夏は、ますます服装の簡略化が進むのでしょうか? 地球環境を大切にするという理念はもっともなのですが、これ以上、日本の男たちはだらしなくなってはいけないと私は思っています。
日本人の価値観の軸には古来、「規律」があり、職場での服装には、規律を守る役割があります。まずは「タイドアップ」、これが基本のキです。
どこかで自分の気持ちを引き締める服装でなければ会う人の印象を損ねることもあり、ゆくゆくは自分の不利益につながるようにも思います。はやりの「加圧トレーニング」ではありませんが、自分に「圧」をかけなければ底なしに緩んでいってしまいませんか。
また、リラックスを求める風潮から、ニット(編み物)がブームになっていますが、これにも懐疑的な態度を失わないで頂きたい。ニットは確かに心地よいのですが、いずれ緩みます。伸びきった時に無様です。
張りのある織物で作られた布帛のシャツを大切にして頂きたい。春夏にこそ最高に気持ちがいい素材はたくさんあります。特に糸のヨリの強いポイル地や麻はイチ押しです。
昨年は「クールビズ商戦」で多くのアパレルが不振でした。多くの消費者が、「公の場」を考えた証でしょうか。スーツを着ない時代に向かっているからこそ、キリリと自分を引き締めていくのが粋ですね!
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Posted by インコントロ STAFF at 09時38分 コメント ( 0 )