2010年05月06日(木)
MEN'S EX 6月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.17 [MEN'S EX 掲載記事]
「リネン&コットンジャケットで色を積極的に楽しみましょう」
真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。
氏が考える、男のお洒落を伝授する連載。第17回は、春夏ならではのコットン&リネンジャケット。
■その1 リネンジャケットの着こなし■
茶系ベージュを夏の素材で楽しみます
12年前にス ミズーラしたリヴェラーノ&リヴェラーノのリネンジャケット、アカミネロイヤルラインのハケメシャツとコットンパンツ、シャルベのタイ&2枚使いのシルクチーフ、ニュー&リングウッドの靴という合わせ。以前にもご提案されていた春夏の茶系合わせですが、やはり夏の素材合わせと絶妙な色味で涼しく洒落て見えます。「キーワードはブラウン、ベージュ、オレンジの3色。これを夏の素材でまとめるのが今年の気分!」
茶系ベージュとオレンジは相性◎
リネン100%のヘリンボーンのブラウンベージュ。ジャケットの色味そのものもそうですが、これにオレンジのトーンを組み合わせるのが、今最も気になっているコーディネイトだそう。チーフはベージュとオレンジの2枚使い。
■リネン&コットンジャケットで色を積極的に楽しみましょう
赤峰 服を積極的に楽しみたいという時代の気分も手伝って、従来のテーラード然としたジャケットとは異なる、ブルゾン感覚で羽織れる肩パッドを省いた軽快な仕立てのジャケットの人気が加速しています。グレイのウールパンツと合わせる決まりも薄まり、コットンパンツや5ポケットパンツを合わせる人も多くなってきました。
M.E. 確かに合わせ方も変わってきました。
赤峰 その中で今回選んだのは、暖色系ブラウンベージュのリネンジャケットです。今年のジャケットスタイルは、ベージュ系のグラデーションで楽しみながら、中にオレンジを取り入れるのが気分ですね。暖色系ベージュとオレンジの組み合わせは、今後注目の合わせになると思います。パンツもベージュのコットンです。
M.E. 凄く新鮮に映ります。
赤峰 もうひとつのコーディネイトは、ロイヤルブルーのコットンジャケットと赤と白のコンビネーションです。イタリア人もフランス人も、夏といえば海、海といえばトリコロールですよね。これはそれを表現した、ベーシックな夏のジャケットスタイルです。唯一気をつけるべきは、ネイビーの色がダークではダメだということ。このロイヤルブルーも最近はだいぶポピュラーになりましたけどね。
M.E. カジュアルの嗜好がヨーロッパ並みになってきた証ですね。それと気になったのは、夏らしいリネンやコットンのジャケットを上手く合わせている点です。
赤峰 そうですね。季節の素材を楽しむのは、ファッションの基本中の基本です。夏にリネンやコットンのジャケットは欠かせません。それをグレイのウールパンツとは違う合わせで楽しんでみるのが、今年らしい着こなしといえます。それと、リーバイスの501のようなはき込んだものが、トップスでも人気になっていますよね。製品洗いや製品染めはその典型。本当は私のように着込んで自然な味を楽しんでほしいのですが、最初から着込んだ感じを楽しめるのも、今の気分なのだと思います。ただ、いかなるものが出ても、中に着て一番似合うのは白シャツなんです。
■その2 コットンジャケットの着こなし■
JKはネイビーではなくブルーを
12年着ているリヴェラーノ&リヴェラーノの綿ポプリンのJK、ラコステのBDポロ。ドルモアのボーダーニット、シャルベの青シルクと白リネンのチーフ2枚挿し、アカミネロイヤルラインのコットンパンツ、エスパドリーユの合わせ。「JKはネイビーではなくロイヤルブルーがポイント」。
Posted by インコントロ STAFF at 00時00分 コメント ( 0 )