AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2012年09月22日(土)

朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘「クラシック回帰」という潮流’』2012年9月22日(土)掲載 [朝日新聞掲載記事]

画像(320x86)・拡大画像(480x130)

 秋冬の装いへと関心が移る中、私が注目しているのは「クラシック」へと回帰する時代の潮流です。

 このところファッションはどんどんカジュアルになっていました。ジーンズの大流行があり、洗いざらしたように見える加工やダメージ加工が施されたものがもてはやされました。着古したように見せる「ビンテージタッチ」はここ数年、本来はドレスアイテムであるジャケットやシャツにも及んでいたのです。

 私には、即席で「こなれ感」を求める、まやかしのようにしか思えませんでした。電子レンジや携帯電話と同じ“押すだけ”の「コンビニカジュアル」です。

 ただ、6月にイタリアのフローレンスで開かれた2013年春夏服の国際見本市「ピッティ・ウオモ」では、余計な加工を施さないシンプルな「原点服」に注目が集まりました。ツイードのような重厚な素材と、例えば上襟がとがったピークドラペルのようなデザインに「クラシック」への回帰が見えました。紳士服の基礎が出来上がった1920年代や30年代のスタイルにもう一度戻ってみようというのです。

 この原点回帰とも言うべき流れは、映画の世界にも見て取れます。アカデミー賞を昨年受賞した「ザ・アーティスト」は1920年代の米国が舞台。今春に公開されたウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」も同年代にタイムスリップする話です。
 

画像(180x155)・拡大画像(300x259)

イラスト・YAB

 日本では今、直し屋さんが大繁盛。おじいちゃんの服といった、真にビンテージな服が人気です。2着でいくらのスーツも結構ですが、この秋は息子や孫にも譲れるクラシックな服を探すのが「粋」ですね。

=======================================================
*朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。

Posted by インコントロ STAFF at 10時38分   コメント ( 0 )

コメント

[ 内容チェック中 ]

成功哲学・成功法則研究 2012年12月30日 19時44分 [削除]

コメント投稿フォーム

名前:(この情報をCookieに保存させたい場合にチェック)
メールアドレス: (表示はされません)
URL: (名前にリンクされて利用されます)
コメント:
パスワード: (削除時に利用)

ページのトップへ ページのトップへ

9

2012


            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

PHOTO

菊池さんの着こなしテク

菊池さんの着こなしテク

MEN'S EX 5月号 菊池武夫と赤峰幸生が選んだ 古今東西お洒落な男 BEST5

MEN'S EX 5月号 菊池武夫と赤峰幸生が選んだ 古今東西お洒落な男 BEST5

衣服論

衣服論

検索


カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

リンク集

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2005 INCONTRO Co.,Ltd. All rights reserved.