2013年08月05日(月)
朝日新聞be on Saturday " 赤峰幸生の男の流儀 『シャツの腕まくり』 2013年8月3日(土)掲載" [朝日新聞掲載記事]
暑い季節の装いの主役と言えるシャツ。今回は、粋な着こなしについてお伝えします。
男性のスタイルが何となく決まらない場合、問題はサイズ合わせにあることが多い。サイズが大きいと、シャツの肩のラインが、腕の方に落ち込んでしまいます。小さいサイズも試し、肩がぴたりと合ったものを着るとスタイリッシュに見えます。
シャツでは、台襟の高さも印象を大きく左右します。西洋では、一番上の台襟ボタンの位置が高く、首を覆うことが大切に考えられています。一方、日本は和服の着合わせの文化もあり、ボタン位置が低い方が楽だからと、どんどん下がっていった歴史があります。ここが下がりすぎるときちんと見えないことに注意してください。台襟が4センチほどあるといいでしょう。
そして、上着を脱いだ時のシャツ姿を粋にきめるために、意識して頂きたいのが腕まくり。活動的で、見た目にも涼やかです。袖のカフス幅に合わせて折り込んで、七分丈でも、五分丈ぐらいにしっかりまくってもいい。袖口のボタンを留めたままでは、格好良く見えません。
さらに、シャツの下に着る下着は見えないことが大切です。ネクタイをしないのなら、首ぐりが深いものを選びましょう。
ノーネクタイの時にお薦めしたいのが「襟のロールアップ」のテクニック。襟の中に仕込まれたキーパーを外して、ピンと張った襟に指で内向きのカーブを付けてやる。すると、襟にいい表情が出ます。
襟や袖口の色が異なる「クレリックシャツ」を好んで着る男性がいますが、もともとアイロン掛けが大変だった時代に、襟を取り外せるのが実用的だったから生まれた形状です。色使いの面からは、少々難しいアイテムだと心得てください。
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Posted by インコントロ STAFF at 11時52分 コメント ( 0 )