2010年09月06日(月)
MEN'S EX 10月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.21 [MEN'S EX 掲載記事]
「フランネルのスーツに合わせるシャツ&タイとは?」
真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。
氏が考える、粋なスタイルを伝授する連載。第21回は、フランネルスーツの着こなしについてです。
■その1 基本のグレイ無地フランネル■
起毛感のあるタイを合わせるのがコツ
アカミネロイヤルラインのスーツとシャツ、ロバート フレイザーのカシミアプリントのタイ、それにコットンのジャカードチーフ、クロケット&ジョーンズの靴という合わせ。「白のシャツはツイル。ブロードを合わせるのはNGです。カシミアのプリントタイルはグレイッシュなブラウンで、足元はフランネルと相性のいい茶のスエードを合わせました。写真では見えませんが、ベルトも靴と合わせて茶のスエードで統一するのが基本です」
白ツイルのシャツ×カシミアプリントタイ
フランネルのスーツに合わせるのは基本的に白シャツで、素材の目に凹凸感があるツイルを選ぶことが多いそうです。タイはスーツの素材感に近いウールタイを合わせるのが基本。今回は、やや起毛感のあるカシミアのプリントタイをセレクト。
■織り感の豊かなシャツとウールタイが基本です
M.E. フランネルといえば、グレイフランネル。今季のスーツのトレンド素材であり、赤峰先生の十八番素材でもあります。着こなしにおける先生なりのルールを教えていただけますか?
赤峰 フランネルのスーツに合わせるシャツは、基本的には白が多いですね。その際、ツイルかロイヤルオックスフォードのように、素材に目の凹凸感があるものを選んでいます。逆にブロードクロスのような生地のシャツを合わせることはまずないですね。もともとフラノのスーツはクラススポーツ向けのアイテムで、完全なドレスアイテムではないですから。
M.E. なるほど。
赤峰 私が着るのは500g/m前後の重いものが多いですけど、昨今は軽いフランネルも多く、カシミア混のタイプもよく見られます。グレイフランネルという言葉は独立してあるように、ミディアムグレイのフランネルが一番オススメです。ライトグレイもチャコールグレイもオススメできません。その中で霜降りのキメが細かいグレイがいいのか、粗挽きの荒っぽい霜降りがいいのか、そのへんは好みで選ばれるといいと思います。足元はスエードの靴が合いますね。
M.E. タイの素材合わせについては?
赤峰 ウールやカシミアの無地や水玉などオススメです。同じ平織りタイがオススメですけど、梳毛のクリアなものだと合いにくいので、少し起毛されているもののほうがいいでしょう。シルクをしたいのであれば、レジメンタルやクレストなどのクラブタイがオススメです。
M.E. その他のオススメの着こなしは?
赤峰 梳毛のタートルネックニットやウールの長袖ポロシャツを合わせると、格段に洒落て見えます。逆に首回りが軽くなってしまうので、フランネルのスーツに対してノータイでシャツを合わせるのはやめたほうがいいでしょう。
■その2 2着目はグレイ×白のチョークストライプを!■
良質フラノは着るほどに味わいを増します
スーツは'50年代のヴィンテージフランネルで仕立てたリヴェラーノ&リヴェラーノのス ミズーラ。15年着て、毛が抜けてちょうどいい雰囲気になってきたとのこと。シャツはアカミネロイヤルライン、バタフライはロバート フレイザー、チーフはシャルベを2枚挿し。靴はジョージ クレバリー。
ウールバタフライを日常使いで!
日常でウールタイをするのと同様の感覚でウールのバタフライをセレクト。「バタフライを日常でも恥ずかしがらずにしてほしいという思いがあって、つけてみました」と赤峰さん。色をグレイと白に絞ってまとめています。
Posted by インコントロ STAFF at 00時00分 コメント ( 0 )