2016年05月18日(水)
リネンについて [INCONTRO NEWS]
立夏を過ぎた5月初旬、各界の有志による「男のたしなみ講座」で、赤峰が夏の伝統素材、リネン麻を使った服の着こなしを解説しました。当日、赤峰が着ていたスーツもリネンの素材で、アイルランドの老舗リネン生地商、スペンス・ブライソン社のカーキ色の生地をアカミネ・ロイヤル・ラインで仕立てたものです。
リネンは、紀元前からある人類最古の繊維で、柔らかく、肌に優しい手触りがあることから、ヨーロッパでは古くから衣類や寝具など、肌に触れる生活用品に多く使われてきました。日本でリネンは、原料の植物が育ちにくいことから、馴染みが薄い存在でしたが、近年、ヨーロッパの人々の着こなしが紹介されると、一般にも注目されるようになりました。
講義の中で赤峰は、麻の種類とリネンの成り立ちを解説。会場に持ち込んだ赤峰のリネンの服を受講者に試着してもらい、手触りや着込んだ風合いを味わってもらいました。受講者から「リネンの服にはリネンのネクタイを合わせなければならないのですか?」という質問に、赤峰は「そのような、決まり事はありません。シルクのネクタイを合わせても良いでしょう。ただし、リネンの服と合わせる時は、シルクのネクタイでも、光沢の無いものを選んだ方が、リネンのナチュラルな表情と合います。さらに、ネクタイの配色の一色をリネンと合わせると、より馴染じみ、全身がすっきりと見えます」と、答えました。
その昔、単に米や酒と呼ばれていたものが、産地や品種で選ばれるように、麻も原料のちがいで選ばれています。
Posted by インコントロ STAFF at 12時56分 コメント ( 0 )