2013年07月08日(月)
朝日新聞be on Saturday " 赤峰幸生の男の流儀 『真夏のジェントルマン』 2013年7月6日(土)掲載" [朝日新聞掲載記事]
往年のジェントルマンは、夏の盛りでも、実にきちんとした服装をしていました。脳裏に浮かぶ一人は、かつての英国宰相、ウィンストン・チャーチルです。
今で言うスリーピースである「三つ組」を着込み、パナマ帽をかぶり、ステッキを操る。口元にはトレードマークの葉巻です。思い浮かべて頂けば、「暑い? 紳士たるもの、夏でも粋にきめたいものだ」といったセリフが聞こえてきませんか?
この夏は日本の店頭で、リネンの提案が盛んです。アイテムとしてまず目につくのが、洗いざらしのシャツ。あえてプレスをかけないことで、表情には味わいがあり、暑い日には触り心地がとてもいい。
ドレスシーンで身に着ける場合、赤峰流では、全体を麻の緩い感じでまとめることはせず、ボトムスには、ピシッとクリースの入ったスラックスを合わせることを意識しています。
リネンのジャケットも味わってみて頂きたい。基本はオフで着ることを考える方が多いと思いますが、職場にも着ていけるものならなおいいでしょう。
無地あるいはチェック地がスタンダード。遠目には無地だけれども、近くで見ると細かい千鳥格子であったり、ヘリンボーンであったりといった生地も「旬」な印象です。着る前には、お尻にかかる部分には簡単にアイロンをかけると、きちんとした印象になります。
しっかりとした厚み、重みがあり、しわになりにくい「ハードリネン」も、上級者向けの素材としてお薦めします。
ネクタイをする時は、光沢がある絹ではなく、リネン混紡やニットなど、素材感を合わせると粋。夏ならではのリネンで、ジェントルマンスタイルを楽しみましょう!
Posted by インコントロ STAFF at 17時47分 コメント ( 0 )