AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2009年12月06日(日)

MEN'S EX 1月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.13 [MEN'S EX 掲載記事]

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「ワンランク上のウールコート選びを教えてください」

真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。
氏が考える、男のお洒落を伝授する連載。第13回は、「ウールコート」。ワンランク上の選び方とは?




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■回答1■
コートのデザインで遊びを入れ色みはシックにまとめます
ドーメルのヴィンテージのスポーテックスで仕立てたリヴェラーノ&リヴェラーノのスーツ、ホーランド&ホーランドのタイ、アカミネロイヤルラインのブロードシャツ、ジョン ロブの靴、デンツのグローブ、ロキャロンのマフラーという合わせ。コートのデザインそのものはスポーティですが、シックな茶系でまとめ、色数を絞っているので、とてもエレガントな印象です。「デザインで遊ぶときは、色はシックにまとめます。足元は今の気分の茶スエードの靴。ベルトももちろん、茶スエードです」

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色数を使うときは上着の色柄を拾います
コートの中も色合わせを。「ガンクラブチェックのスーツはいろいろな色が入っているので、茶系で合わせつつもその中の色を拾ってあげると、何色か使っていても美しくまとまります。コートを脱いだときに色みが揃っていると、エレガント!」

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■回答2■
スタンダードなデザインのコートを素材で選びます
ダッフルコート用のヘリンボーンウール生地で仕立てたコートとフランネルのスーツはリヴェラーノ&リヴェラーノ。「デザインはベーシックですけど、素材で少し遊んでみました」。シャツはアカミネロイヤルライン。マリネッラのタイ、シャルベのチーフ、ニュー&リングウッドの靴、デンツのグローブに、ロロ・ピアーナのマフラー。

■デザインもしくは素材のどちらかで少しの遊びを!
赤峰  ウールのコートといえば、基本はチェスターフィールドやバルマカーンになりますが、そのままもってくるのはあまりにフツウなので、今回は進化させたベーシックをテーマに考えてみました。
M.E.  確かに予想外のコートでした。
赤峰  控えめなんだけれど違うよねっていう感じにまとめたんですけど、読者の皆様にそれが伝わっていると嬉しいですね。
M.E.  伝わっていると思います。メインの茶のコートですけど、見たことない形ですね。凄くカッコいいです。
赤峰  '50年代の英国のヴィンテージで、乗馬用のライディングコートを進化させたものです。ダブルフェイスのウール素材で、クローバーカラー、スラントポケットになっていて、シンプルなんだけれどちょっと違うっていうのを合わせたつもりです。色みはあくまでベーシックに、全体のトーンを合わせたのがポイントかな。
M.E.  もうひとつのほうは?
赤峰  ダブルブレストのコートですけど、実はこれ、ダッフルコート用の生地で作ったものなんです。スポーティなダッフル用のヘリンボーンをドレスの世界の中でクラシックな形に落とし込んでいるのがポイントです。グレイのスーツを軸に無彩色でまとめ、単に堅いブリティッシュではなく、赤峰的進化の表現を試みました。
M.E.  ともにきれいにまとまっていますが、合わせる際のコツを教えてください。
赤峰  まずは色数を極力絞ることです。最初にハンガーにかけて合わせてみるといいでしょう。靴下、ベルト、靴も入れてあげると理想的です。その際スエードの靴にはスエードのベルトを合わせるべきですし、コートにはグローブが必須です。紺の無地もいいですけど、あまりに普通なので、素材感かデザインでヒネリを入れるといいでしょう。ちなみに黒のコートはお葬式のとき以外着ません。お通夜でも着ないですね。
M.E.  なるほど。では、最後にひとこと。
赤峰  ドレスのコートで裾捌きがペラペラしているのは、個人的には好きではありません。いつも言っていますが、ウエイトがあって縦に生地が落ちている感じのものを選ぶことをオススメします。

Posted by インコントロ STAFF at 00時00分   コメント ( 0 )

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